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東洋紡バイオロジックスが、抗体医薬の高生産技術を取得

2011年9月20日

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当社の子会社である東洋紡バイオロジックス株式会社(以下「TBI」)は、米国のキャタレント・ファーマ・ソリューションズ社(以下「キャタレント社」)が独占的に保有する技術である「GPEx® テクノロジー」を利用し、抗体医薬を含むバイオ医薬品の開発・製造の受託事業を拡大するため、キャタレント社と2011年8月15日に共同事業契約を締結しました。
(「GPEx®」は、キャタレント社の登録商標です。)

1.共同事業契約締結の背景と経緯

近年、がんやリウマチの治療薬として抗体医薬※1の市場は急速に拡大しており、世界では3兆円を超える規模に達しています。抗体医薬は治療効果が高く、副作用も少ないという特長があることから、今後さらなる市場の拡大が予想されます。また、抗体医薬のバイオシミラー※2についても市場拡大が期待されます。

TBIは、抗体医薬の製造において基本となる細胞株構築技術をキャタレント社が保有していることに着目し、自社で保有する日本最大規模の4,000ℓの培養槽を利用するバイオ医薬品製造受託事業の強化のために、キャタレント社と共同事業契約を締結することにしました。

※1 抗体医薬:たん白質の一種である抗体を主成分とする医薬品。
有機合成薬とは異なり、もともと我々の体内にあるたん白質であることから、副作用が少ないという利点がある。

※2 バイオシミラー:先行するバイオ医薬品の権利が失効したバイオ医薬に対して、同じ効能を有する先行薬に似せて製造した薬品の総称で、「バイオ後続品」ともいう。

2.「GPEx® テクノロジー」とは

「GPEx® テクノロジー」とは、抗体医薬等のたん白質を安定的に高生産で製造するための哺乳類細胞利用による細胞株(Master Cell Bank※3)を迅速に作製する技術です。その技術は、キャタレント社が独占的に保有し、世界的には200種以上の抗体および60種以上の組換えたん白質に対して応用され、治験薬や商業生産にも利用されています。

※3 Master Cell Bank:すべての製造用細胞の元になる種株であり、一般的には、研究段階で作製し、その遺伝的性質が一定の継代培養の範囲内で十分に安定であることを確認したものをいう。

3.今後の展開(事業性)について

今後は、キャタレント社の細胞株構築技術とTBIの細胞培養技術を総合することにより、競争力のある高生産細胞株の開発・製造体制を構築し、バイオ医薬品の受託製造事業をグローバルに拡大することを目指します。

4.参考

【東洋紡バイオロジックス(株)の概要】

本 社 :大阪市北区堂島浜二丁目2番8号
設 立 :2001年11月15日
資本金 :1億円
代表者 :曽我部 行博

 

東洋紡では1979年に医薬事業へ進出して以来、遺伝子組み換え動物細胞培養技術を用いるバイオ医薬品の開発に精力的に取り組んできました。1994年に受託事業を開始し国内では数少ないバイオ医薬品の原薬の製造と開発研究を委託できるメーカーとして「バイオの東洋紡」の一翼を担ってきました。2001年11月に東洋紡の医薬事業部からバイオ原薬の受託製造部門を分社化し、2010年3月31日に(株)東洋紡ジーンアナリシスと合併し、微生物の大量培養(GMP)をはじめ、同社の研究支援受託、製造支援受託などの業務をあわせてお受けできるようになりました。 www.toyobobiologics.com

【キャタレント・ファーマ・ソリューションズ社の概要】

本 社 :14 Schoolhouse Road , Somerset , NJ 08873, USA
設 立 :1996年
売上高 :17億米ドル
代表者 :John Chiminski (President & CEO)

 

薬物送達技術をはじめとする各種製剤技術を利用した医薬品、生物学的製剤の開発支援からサプライソリューションの分野において、キャタレント・ファーマ・ソリューションズは高い専門性、幅広く特長のある技術をお客様にご提供しております。75年を超える経験を通じて、キャタレントはより多くの製品をより迅速に市場に投入できるように、また治療効果の向上、より信頼性の高い製造・供給体制の実現に向けお客様をご支援します。世界24ヶ所の施設で約8,000人余の従業員が、2010会計年度で約17億米ドルの売上げを計上しました。 www.catalent.com
more products. better treatments. reliably supplied.™

以上

<本件に関するお問い合わせ先>

東洋紡績株式会社 広報室
TEL 06-6348-4210

※掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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