スペインの診断薬・診断機器のグローバル製造販売会社スピンリアクト社を買収~バイオ分野の海外拡大戦略を加速~
2013年8月1日 当社は、2013年7月31日、スペインに拠点を置く診断薬・診断機器製造販売会社でグローバルに販売網を持つSpinreact,S.A.(以下、スピンリアクト社)の全株式を米国アリーア・グループ(Alere Inc.)より取得しました。
今回、スピンリアクト社を買収したことにより当社はバイオ分野の海外拡大戦略をより一層加速させていきます。
1.背景
当社は「環境、ライフサイエンス、高機能で、社会に貢献する価値を創りつづけるカテゴリー・リーダー」として、持続的に成長・発展できる「強い企業」、事業を通じてグローバルに社会に貢献する企業を目指しています。当社が注力する分野の一つである診断薬や診断システムなどのバイオ分野の海外市場は、今後、新興国を中心に年率10%以上の拡大が予想されています。この海外市場で売上拡大を図るために、海外企業とのアライアンスやM&Aの検討を行ってきました。
今般、スペインをはじめ、アフリカ・中南米・欧州・アジアなど、世界90カ国に代理店を有し、新興国市場に合わせた診断薬関連製品などを豊富にそろえているスピンリアクト社を買収することにしました。
![]() (尿中有形成分分析装置) 「USCANNER® (E)」 |
![]() (自己血糖センサー用酵素) 「FAD-GDH」 |
2.目的
(1)スピンリアクト社の世界的販売網の活用
診断薬、診断機器の分野で当社が強みを持つ生化学診断薬、画像処理解析技術や高速PCR技術を応用した尿検査システム、遺伝子検査システムの販売にスピンリアクト社の販売網を活用します。
(2)製品ラインアップの拡充
当社が販売網をもつ中国・東南アジアで、スピンリアクト社の生化学診断薬、免疫診断薬、血清学的診断薬などを展開します。
(3)欧州での生産拠点の獲得
当社バイオ製品の海外展開にあたり、スピンリアクト社の欧州生産拠点を活用します。
3.取得株式について
(1)株式譲受日 2013年 7月31日
4.今後の展開
今後、両社のバイオ製品・販売網を活用して既存事業の拡大を図ります。次に両社のバイオ技術を融合して新製品の開発、新市場の開拓を推進します。
5.【スピンリアクト社の概要】
本社: | スペイン カタルーニャ州 ジローナ県 |
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設立: | 1975年 |
代表者: | Josep Puig (General Manager) |
事業内容: | 診断薬の製造・販売、診断機器の販売 |
以上
<本件に関するお問い合わせ先>
東洋紡株式会社 広報室
TEL 06-6348-4210
※掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。