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• （1）紡糸技術：「シルファイン®N」に使われている原糸は、特殊重合技術によるナイロン樹脂原料を用いており、さらに紡糸工程でその分子鎖を均一に揃え、フィラメント間の強度のばらつきを最小限に抑えています。
• （2）製織技術：糸を細くしてハイマルチにすることで高密度に織れるようになりますが、反面、製織時のタテ糸の「擦れ」により「毛羽」が発生しやすくなります。そこで、製織を最適化するために織機を改造、さらにタテ糸に塗布する糊を開発することによって、超極細糸の製織技術を確立しました。
• （3）膜加工技術：高い耐水圧と透湿性を兼ね備えたフィルムをナイロンの薄地織物に均一にラミネートすることで、均一な厚みで耐久性のあるラミネート加工素材を製造することが可能となりました。

アウトドア業界、とくにウェアは「軽量化」がトレンド・キーワードで、近年その流れが一層強まっています。’06年には、「シルファイン®N」が採用されたパタゴニアのダウン・セーターが、「2006年ISPOボルボ・スポーツデザイン賞」を受賞しています。アウトドア・ウェアの軽量化には、東洋紡グループの高い技術力が大きく貢献しています。

• * 「2009 Outdoor Industry Award」毎年開催される欧州最大のアウトドア用品展示会「ヨーロピアン・アウトドア・トレードフェア」にて発表される賞。ジャケット、テント、シュラフ（寝袋）、用具、かばんなどの部門があります。
• ** 「2010 Outside Gear Of the year」米国を代表するアウトドア専門誌「Outside」の賞。同賞は、数千もの製品を独自にテストし、テントや寝袋、バックパック、ジャケット、マウンテンバイク、サングラスなどの部門別に、最も優れたギアを選ぶものです。