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新開発品紹介

厚み20%低減で、減プラに貢献!!
減プラマークも付与できるXP501の正体とは?


青果物包装にも環境負荷低減を!
パイレン EXTOP® 防曇タイプ 「XP501」

環境負荷低減が実現し難い青果物包装市場

当社は、2022年5月26日に公表した長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」において、フィルムのグリーン化比率を2030年度に60%、2050年度には100%とすることを目標の一つとして掲げ、環境負荷低減を意識したパッケージングフィルムの開発を進めています。
その中で、OPPフィルム単一で使用されることが多い青果物包装用途については、これまで他のパッケージに比べて環境負荷低減が進みにくい実情がありました。そもそもラミネートなどの加工が存在しない単一フィルムでの包装用途であることから、パッケージ全体に占めるフィルムコスト比率が高く、バイオマス品等によって環境負荷低減にコストを要した際には、どうしても高価なパッケージとならざるを得なかったことに加えて、フィルムの厚みを下げること(薄膜化)でプラスチック使用量を削減するにも、加工適性や実用性の面で限界がありました。
当社では、こうした青果物包装用途への環境負荷低減を実現するフィルムとして、プラスチック使用量削減(reduce)の観点から、「剛性」に優れた新しいOPP開発品 パイレン EXTOP® 防曇タイプ「XP501」を開発しました。

XP501は、どんなOPPフィルム?

「XP501」は、当社の一般防曇タイプOPPと比較して、剛性(腰感)が特に高いことが特徴である、パイレンEXTOP® 超高剛性タイプのOPPフィルムです。

これまで一般防曇タイプのOPPでは、一定以上の薄膜化はフィルムの剛性(腰感)が失われることで、製袋加工時などのロス増加や効率低下が著しく、加工適性が損なわれ、コストアップの要因となっていました。また、青果物を袋詰めする作業がし難くなるなど実用上の問題もありました。
「XP501」は、一般防曇OPPの約1.7倍の剛性を活かして、これらの問題点を解決し、従来の加工適性や使用感を維持したまま、プラスチック使用量を約20%削減出来る可能性があります。加えて、従来使用していた防曇OPPと比較して、面積あたりのコストを上昇させることのない環境負荷低減に期待できます。

2024年問題への対処としても

プラスチック使用量を削減(reduce)することは、環境負荷低減のみならず、働き方改革関連法による物流・運送業界の「2024年問題」への対処としても有用となる可能性があります。絶対物流量の減少や配送料金値上げの可能性がある中で、パッケージの軽量化・薄膜化を図ることは物流費の抑制や安定配送実現にも寄与が期待できます。

「減プラマーク」もご使用いただけます!!

今回、ご紹介したXP501を含むパイレン EXTOP®シリーズでは、プラスチック使用量削減(reduce)により環境負荷低減を訴求いただける当社商標「減プラマーク」をご使用いただけます。ご要望の際は、弊社HPよりお問合せをお願いします。
※ご使用には弊社との手続きが必要となります

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