衣服内気候からみてよい衣服と悪い衣服

(衣服内気候)=衣服内気候の快適性を満たす素材。

外部環境と皮膚温の温度差がさほど大きくない場合、衣服内気候のうちとくに湿度が重要です。
(図A)衣服が汗をよく吸って、外気へ多くはき出すものほど衣服内の湿度が上昇しにくく快適。
(図B)汗をよく吸っても、はき出さないものは衣服内の湿度が上昇し不快。
(図C)衣服が汗を吸わないものは衣服内に汗が溜り湿度が上昇し不快になる。

外部環境温度が低い場合、衣服内気候の中でも湿度が重要になります。普通に測定される乾燥状態の保温性を議論しただけでは不充分です。衣服が水分を含むと保温性は大幅に低下します。
(図B)のように衣服が汗を吸ってもはき出さない場合には、衣服に水分を多く含み熱伝導性が高くなり保温性は低下します。

重ね着の場合(図DEF)でも、それぞれの衣服が衣服内気候の面から良好であることが前提ですが、基本的には下に着る衣服が水分を吸収し移送する能力をもち、外衣は吸湿・発散させる能力が重要。


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