機能性と環境配慮を両立できる素材で、あらたなビジネスチャンスを見つけたい！

課題

顧客ヒアリングで提案ポイントはいろいろ見えてきたが、実現はかなり難しそうで…

新たな素材探しのために自社の顧客を回って、使用しているフィルムの問題点やその問題点に対する改善要望についてヒアリングをしていた市場開発部のK氏。集めたコメントの中から素材の特性や、それらを活かした際の提案のポイントなどを、レポートすることにしました。

K氏はその時の状況をこう振り返ります。
「やはり環境に関する意見が多く聞かれました。エンドユーザーに対して環境配慮設計であることの明示に積極的でしたね。他には、他社製品との差別化のために様々な印刷形態に対応ができ、かつシール強度があるなどです。併せて食品メーカーからは、高い保香性を求められました」

その他にも、日用品やサニタリー商品に使用されるフィルムについては、より高い非吸着性が求められていました。

環境配慮設計があり、かつ高機能・多機能な素材を見つけることが出来れば、顧客に今までとは違った、新たな提案ができると考えたK氏は、情報収集を急ぎました。しかし、今まで数多くの素材を扱ってきたX社であっても、これら2つの課題を一気に解決できるような最適な素材を見つけだすことは、なかなかできませんでした。