PRH50 の水分・熱の移動メカニズム
多層構造ニット
①肌側: | 「汗をすみやかに吸い取る」ためには、吸湿性、吸水性のある素材で密な組繊が良い。とくに、肌触りを重視するのであれば綿が望ましい。 |
②中間層: | 「汗を表面層へ移送する」ためには、肌側と外気側を分離する意味でつなぎ糸として疎水性の合繊を使うのが良い。粗な組織で簿くないと表面層へ汗を移送しない。 |
③外気側: | 「吸い上げられた汗をすばやく外気へ発散させる」ためには、肌側より粗な組織で表面積を大きくし放湿性の高い素材を使うのが良い。 実際の衣服には、外観、耐久性など衣服内気候以外の要素も考える必要がある。そのときは上記の基本的な考え方をもとに用途に応じて対処すればよい。 |