タビオ様 フットボールソックス

Football Socks Football Socks

冷感・強度を併せ持つ
iCOLD®
(高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ®」)
採用することで
フットボールソックスに
欠かせない耐久性と快適さを提供

Tabio tradition in motion

タビオ株式会社

靴下の企画・製造・卸・小売・フランチャイズチェーン(靴下屋)の展開・直営店(靴下屋・ショセット・Tabio・TabioMEN)の展開

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商品概要

クール感と耐久性を向上した
セパレートタイプ。

01 メッシュ

通気性を重視した編み立てで、
ムレ感を軽減。

02 フットサポート機能

土踏まずを適度な圧力でサポートし、
長時間プレーする足を支えます。

03 立体製法

五本指と足の形にそう立体的な製法で、
包み込みます。

04 ダブルレイヤード構造

新素材「名のフロント®」と「ツヌーガ®
を編み込んだレイヤード構造。
接地したときのグリップ力を高めつつ、肌
が接触する部分はひんやりとした冷感があ
る快適な履き心地です。

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Racing Run

採用背景や開発時の工夫について
お話を伺いました。

タビオ株式会社 商品部 田口喜広様

採用背景

「従来からの冷感機能ニーズ」に加え、「お客様からの直接的なご要望も強かった」、この2点です。

昔からスポーツ用途に限らず、夏の暑さ対策として「冷感系ソックス」のご要望は非常に多くありました。実は数年前から何度か開発を進めたことはあったのですが、冷感系の繊維は、特性上、どうしても熱で固まってしまうので、色々なやり方を試してみたものの、製品化には結びつかず…。それこそ、同じような特性がある他社の素材にもトライアルしたのですが、なかなか難しくて。そういった状況が数年間、続いていました。

その中で、コロナ禍により店舗でお客様とのコミュニケーションがなかなか取れない状況が続き、我々としてもSNSを強化する必要がある中で、どのようなサッカーソックスが欲しいかTwitterで聞いてみました。
そうすると「クーリングするような(冷たい)靴下」に関する投稿への反応がとても良かった。そういったお声を聞いて、我々としても『これはやはり、なんとか開発しなければ』と。

開発にかかった期間は約1年半。まさにお客様の声によって生まれた製品です。

採用の決め手

商品化においてクリアしなければならないところは「熱への対応」です。靴下の製造工程には熱・蒸気・圧力など、繊維にとってタフな環境の工程が入ってきますから。ツヌーガ®はなんとか熱要件をクリアしてくれました。
あともう一つ、靴下は基本的に伸び縮みするニット製品なので、糸によっては編むのが非常に難しいのですが、試行錯誤を繰り返すことで解決することができました。

また、我々は「日本の靴下製造業を守りたい」という使命感を持ち、全体の9割以上「日本製の商品」を販売しています。
ツヌーガ®はエビデンスもあり、我々も東洋紡様に対し、企業としての信頼感や安心感があります。ツヌーガ®のような日本製の良い素材は、「国内製の良い商品を守っていく」我々の想いとマッチングする点も決め手になりました。

採用から商品化まで

  • 冷感系の靴下に対する要望は数多くあったが、
    靴下の製造工程に耐えうる素材探しに難航
  • さまざまな素材で何度かトライするも、
    商品化には結びつかず
  • お客様からのご要望の高まりを受け、改めて開発にチャレンジ
    他のポリエチレン繊維に比べて少し耐熱性の高い「ツヌーガ®」で開発を進める
  • 調整を繰り返し、200デニールのツヌーガ®で編むことに成功
  • 冷感・強度を併せ持つ「フットボール 五本指 クルー」が誕生

商品化において工夫した点

接触冷感なので、肌に触れない限り「ひんやり感」は表現できません。そのため、肌側の生地をツヌーガ®の糸にする必要があるのですが、もちろん同時に伸縮性も出さないといけない。ツヌーガ®は耐久性が強いメリットはありますが、糸が太くて伸びないことは製作する上でのデメリットでもあります。表糸とのバランスも見ながら、色々な組み合わせを探りました。

また、ツヌーガ®のような合成繊維は湿気を吸わない特性があるので、「蒸れる」というデメリットがあります。その問題点をクリアするため、通気性がでるよう、メッシュエリアをかなり増やしています。

お客様からの反響

今、トップ選手の中でも「道具にこだわる意識」がすごく高まってきています。実際、タビオのサッカーソックスは、プロ選手にも愛用者が多いです。そこから口コミで広がり、今ではジュニアサッカーでも使用いただけるまでになりました。モニターでも学生さんに履いてもらいましたが、こちらが意図した企画に関しては着用上理解して、体感もしてくれました。こうしたお客様の評価は、非常に自信になりました。

とはいえ、夏場の人工芝は表面温度が40度以上になることもあり、プレー中に体感するのは難しい面もあるのですが、冷感系の靴下を履いたことがないお客様には『なにかが違う』というのは感じてもらえたと思います。

商品開発を振り返って

今の時代、お客様にとって必要でないものはどれだけ値段を下げても売れません。逆に、価格と価値がマッチングした商品は、お客様も評価してくださいます。
ツヌーガ®は、特長がはっきりしているし、エビデンスもある。ツヌーガ®は元々アパレル向けの素材ではありませんが、そういった意味で我々のポジショニングと合致したといえます。

信頼性の高い素材をご提供いただき、それを我々がどう料理していくのか。そういった部分では、東洋紡様のブランドあってこそ、と感じています。