EV(電気自動車)メーカー| ブレスエアー │東洋紡
sprites

提案例

EV(電気自動車)メーカー

冬場に効率の良い暖房を実現!
EV向けシートクッションの提案

EV(電気自動車)メーカー

世界中の自動車メーカーがEV(電気自動車)化に舵を切る中、その本格的な普及にはまだ多くの課題が残っています。例えば、冬場におけるヒーター使用による電費悪化の問題。解決のためには、大容量バッテリーの開発を進める必要がある一方で、消費電力を抑える事も重要になっています。車自体の断熱性能を高める、暖房システムの効率化を高めるなどの解決策がありますが、その中で、効率の良い暖房方法として、車内全体を温めるのではなく、空調シートなどを利用したパーソナル空調が注目されています。

課題

排熱を暖房に利用できないEVでは、従来のヒーターは航続距離に多大な影響を及ぼします。

一方で、空調シートには一般的にウレタンフォームが使われますが、シートの温まる速さや効率の点で課題が残ります。

課題のポイント

  • ウレタンフォームを使用した空調シートには、温風を供給する導風路があり、太腿裏や臀部の位置に穿孔した各々の吹き出し孔から温風が排出されます。

  • しかし、着座時は座面の吹き出し孔がふさがれてしまうため、吹き出す温風量が減少してしまいます。

  • その結果、大腿部付近や臀部付近を温めるには時間がかかります。

この課題への提案ポイントとは?

提案のポイント

シートの温まる速度や効率の改善には、自動車シートに必要なクッション性を損なわずに、着座しても通気性が保てる素材が求められます。

採用のメリット

空調シートに「ブレスエアー®」を用いることで、通気性とクッション性の両立が可能です。

「ブレスエアー®」は、ループとループの間にたくさんの貫通した空間を含んでいます。この構造によって、一般的なウレタンフォームよりも優れた通気性を発揮します。「ブレスエアー®」を使用した空調シートの実験では、着座した状態でも通気性が確保されるため、臀部や大腿部が接する座面の表面温度を、より速く均一に上げる事ができ、主観評価でも温かく感じるという結果が得られました。

また、通気度が高いため、風の通り道の設計における自由度が高く、例えば導風路の管径を調整することで風量を分配し、「ブレスエアー®」を通して表面に排出するようにするといった、部分部分で風量を調整することも容易になると考えられます。
さらに、圧力損失を小さくできるため、ファンを小型化することが可能になり、消費エネルギーや騒音の低減が期待されます。

ここまでご紹介させていただいた「ブレスエアー®」を空調シートにご検討いただくにあたり、弊社で実施した実験レポートをご提供させていただきます。「ブレスエアー®」を使用した空調シートについて、発汗マネキン着座時の温熱評価やモニターによる主観評価など、データや画像を交えて解説しております。
レポートをご希望される方は、下記のお問い合わせフォーム下部の「お問い合わせ内容」に「レポート送付希望」の旨を明記の上、お申込みください。無料にて送付させていただきます。

※本レポートは、エンドユーザー企業様(自動車メーカー、内装品メーカー等)を対象としております。自動車関連以外の企業の方、同業の方、個人事業主の方につきましては送付をお断りさせていただいております。ご了承ください。
※「ブレスエアー®」は東洋紡エムシー株式会社の三次元網状繊維構造体を示す登録商標です。