TOP > 課題解決事例 > 食品製造業C社 商品開発部

食品製造業C社 商品開発部

環境に配慮したパッケージを検討するが、条件にあう素材が見つからない…

バイオマス由来のポリオレフィン樹脂配合でバイオマスマークに対応、問題を解決!

「中食」、「おひとり様」需要の拡大で、メイン食材から総菜まで小分けされたパッケージ食品のニーズが高まっている。食品の製造・加工を手掛けているC社に、得意先の流通会社から人気のパック商品についてリニューアルの相談があり、新パッケージの検討を進めることになった。
また、昨今の環境に対する意識の高まりから、環境に配慮したパッケージをPRできないかという打診もあった。

課題

環境に配慮したパッケージに変更を希望するが、条件に合う素材が無い

今回の新パッケージには、食品の見栄えを良くするために透明性の高いCPP(ポリプロピレン)フィルムを使用することは商品開発部内で決まっていました。しかし、使用するCPPフィルムには幾つかの条件があり、その選定で悩んでいたのです。

その時の状況を商品開発部のS氏は、このように振り返ります。
「人気のパック商品は各種あったので、製品のラインアップに合わせてフィルムの厚さを変える必要がありました。また、この流通会社は『食を通じて環境貢献』を強くうたっている企業です。パッケージ材は環境に配慮したものを提案したかったので、バイオマスマーク付きのパッケージ材にすることになりました。フィルム厚にバリエーションがあり、なおかつバイオマスマークを取得されているCPPフィルムを見つける必要がありました」

早速、いつもパッケージをお願いしているコンバータに問い合わせてみました。リニューアルでは、最も薄いもので番手の#20を使うことを検討していたため、その旨を伝えました。しかし、バイオマスマーク取得済みで#20というフィルム材は見当たりません。

S氏たちには、今回の条件を満たすようなフィルム材を提供していたり、相談に乗ってくれたりする素材メーカーに心当たりはなく、プロジェクトは暗礁に乗り上げてしまいました。

課題のポイント

  • フィルム厚にバリエーションがあり、最も薄いもので番手の#20、かつバイオマスマークを取得済みのCPPフィルムを探したが、見つからなかった

  • 商品開発部には今回の条件を満たすフィルム材の提供や、相談に乗ってくれそうな素材メーカーに心当たりがなかった

12