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食品製造業Y社 開発部

環境を意識した、上層部の肝いりプロジェクトはフィルム材の選定が想定以上に難航して…

満場一致で採用が決定した、抜群の環境対応性を秘めたフィルム材の特長とは?

環境意識の高さを連想させる商品の開発を行う最中、パッケージの選定にも着手することになったY社 開発部。対象商品は、契約農家が完全無農薬で栽培した野菜をふんだんに使った総菜で、上層部の肝いりプロジェクトであった。そのため、選定基準が厳しく、なかなかGOサインが出ない状況が続いていた。

課題

当初の条件だけでも大変だったのに、さらに難しい条件が追加されて…

パッケージに使うフィルム材の条件として、当初、挙がっていた項目は開発部にとって今まで経験のない内容ばかりでした。担当者のS氏は、当時の状況を次のように語ります。
「ハードルがとても高い条件だと思いました。1つ目は、環境配慮型で、商品価値向上が狙えるフィルム材であること。2つ目は、環境配慮型でありながら、従来のフィルム材と同等に使用できること、という内容です。さすがに、すぐに思いつく材料はありませんでした」

S氏はパウチメーカーや商社に問い合わせて、複数のサンプルを入手し、「これは」という材料に巡り合うと、上層部にプレゼンを実施しました。しかし、毎回どこかが決め手に欠けていたことから、再検討を言い渡されたのでした。
何回かプレゼンを終えたとき、事態が進展します。新たに2つの条件が追加されたのです。環境への貢献をパッケージでアピールできること。それから、従来のフィルム材と同等の強度を有していること、という内容でした。

条件がさらに厳しくなったことで、S氏はさらに範囲を広げてサンプル収集を実施します。ところが、すべての条件を満たす材料はなかなか見つからず、この状況にS氏は途方に暮れるばかりでした。

課題のポイント

  • 上層部の肝いりプロジェクトのため、フィルム材の選定条件が今まで以上に厳しい

  • 当初、挙がっていた2つの条件に合いそうなサンプルを取引先から複数入手し、上層部にプレゼンを行うが、なかなか了解をもらえない

  • さらに、環境への貢献をアピールできて、従来のフィルム材と同等の強度がある、という2つの難しい条件が追加された

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