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食品流通業X社 商品開発部

ワンランク上の商品パッケージに使用するフィルム材が、どうしても見つからない…

現行品のフィルムより薄いのに、同じコシ感?難題のフィルム材選定に光が見えた!

グループ企業を挙げて、環境貢献に積極的に取り組んでいるX社。健康志向の高い消費者向けに、契約農家からの自然素材を生かしたワンランク上のサンドイッチシリーズの展開を計画していた。ところが、パッケージに使うフィルム材の選定にかなり苦戦していた。

課題

新サンドイッチシリーズに最適な環境にやさしいフィルム材がみつからず、開発が難航…

苦戦の理由は、今回使用を予定している包装用フィルムの厚みについてでした。
この案件を担当することになった商品開発部の担当のT氏は、次のように振り返ります。「以前使用していた30µの防曇ヒートシールOPPだと薄いため、その手触り感から高級感、いわゆるコシ感が出せません。販売価格に見合った、ワンランク上という感じを出す必要がありました」

一方、現行品の40㎛の防曇ヒートシールOPP(二軸延伸ポリプロピレン)袋では、上質な触感を出すことは可能でした。しかし、プラスチックの使用量の点で、自然素材=環境貢献といったイメージから離れてしまいます。そのため、現行品と同程度のコシ感を維持しつつ、環境貢献のできるフィルム素材を探すことが商品開発部の喫緊の課題でした。

T氏はフィルム材メーカーや商社などに声をかけてはサンプル材を提供してもらい、評価を繰り返します。しかし、製袋、充填のためには現状の機械設定等を変更しなければならないなど、煩雑な作業が必要となるフィルム材ばかりで、どれも現実的ではありませんでした。

さらに広範囲にあたってみましたが、最適なフィルム材はみつからず、この状況にT氏たち商品開発部はなす術もありませんでした。

課題のポイント

  • 30㎛のフィルム材では、手触り感から上質な触感が出せない

  • 現行品の40µは上質な触感は出せるが、プラスチックの使用量を考えると、
    自然素材=環境貢献といったイメージから離れてしまう

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