食品流通業X社 商品開発部
現行品のフィルムより薄いのに、同じコシ感?難題のフィルム材選定に光が見えた!
厚さは35µでありながら、40µのPPフィルムと同様の上質な触感がある
厚さ比で見ても袋1枚あたりに使用されるプラスチック使用量を12.5%削減
東洋紡の独自技術で開発された高機能フィルムのP2171の技術を活用することで、耐熱性があり、高剛性も保持
現行の機械設定のままで製袋、商品の充填作業が可能。生産計画が立てやすい
情報収集を続けていたT氏は、ある取引先から東洋紡株式会社のパイレン®フィルム-OT「P5260」の評判を聞き付けます。すぐに東洋紡に問い合わせて、詳しい話を聞くことにしました。
「P5260は、東洋紡の独自技術で開発された高機能フィルムのP2171の技術を活用することで、耐熱性と高剛性を兼ね備えており、35µでありながら、現行品の40µPPフィルムと同等の腰感があることが特長でした。そのため上質な触感がありながら、包装材に使用されるプラスチックの使用量が現行品に比べ12.5%も削減できるそうです。」(T氏)
実はP5260はすでに採用実績があり、大手コンビニエンスストアチェーンでは年間のプラスチック使用量を大幅に削減し、環境貢献に結び付けていました。
また40µ用の機械設定のままで製袋、充填が可能。それぞれの適性も維持しつつ、生産量、ラインスピードも維持できたため、生産計画も立てやすくなりました。
T氏はすぐにP5260のサンプルを提供してもらい、試作品の評価を行うことにしました。その後の社内テストでも40µの現行品と同等のコシ感を得られました。またフィールドテストにおいても、手に取った時の触感に「高級感を感じる」など、消費者からも高い評価を獲得できました。
これらの結果から、今回の新サンドイッチ用のフィルム材にはP5260の採用が決定。現在、商品化に向けて詳細な詰めを行っています。