TOP > パッケージング情報局 > パイレン®CT 超低温シールタイプ DC065

製品紹介

モノマテリアル化の課題を解決する新提案
~超低温シールCPP 「DC065」~


モノマテリアル化の課題

近年、環境対応を目的としたリサイクル性向上の観点から、包材のモノマテリアル化(単一素材化)の関心が高まっています。例えばPET//CPP構成の包材をOPP//CPPに変更することで、包材がPP系の単一素材で構成され、リサイクル性が向上するという考え方です。

しかし、上述の構成変更を行った場合、表基材であるOPPはPETに比べて耐熱性が低いため、シールする際の加工温度を下げる必要があります。
その結果として、
・シール強度の不足
・加工速度低下
といった課題が生じる可能性があります。

その課題の解決策として、OPPの高耐熱化が対策の一つですが、CPPの低温シール化も有効な対策となります。

東洋紡の超低温シールCPP・DC065

特徴①:シール加工温度の低温化
DC065は、一般CPPと比較してシール立ち上がり温度を約15℃~20℃低温化することが出来ます。低温でもシールが可能であるため、以下のようなメリットが期待できます。
✓加工速度の増速
✓シール部分の熱シワの低減

*弊社ラボでの測定結果です。
上記データは実測値であり、保証値ではありません。

特徴②:ピロー包装の背貼り部の密封性向上
実際の製袋を想定した比較として、以下の密封性の評価を実施しました。
【サンプル】
①OPP(20)//DC065(30)
②OPP(20)//P1128(30) ※弊社製 一般CPP
【密封性評価・結果】
シール温度の異なる製袋品の内側のセンター/エッジシールの重なりに着色液を滴下し、漏れの有無で密封性を評価しました。

実用シーンを想定した評価の結果においても、DC065を使用した構成では、一般品と比較して約10℃の低温化が可能であることを確認できました。従って、低温でもピロー包装の背貼り部の密封性を向上させることが可能です。
※表基材に耐熱性の高いOPPを使用することで更なる効果アップが期待されます!

DC065の活躍シーンとしては、菓子包装や加工食品、生活用品など、幅広い用途のモノマテリアル包材のシーラントにご使用いただくことが期待できます。

2025年11月12日~14日に幕張メッセにて開催される“サステナブル マテリアル展”において、弊社ブースにて本製品を展示予定です。皆様のご来場をお待ちしております!

今回、ご紹介した製品はこちら