医療機器事業部

本内容は医療従事者へ向けたものです

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Q&A

製品情報

ナーブリッジのサイズの選び方は?

自己神経の中枢側の太さに対して、+0.5㎜~1.0㎜のナーブリッジを選択していただくことを推奨しております。

ナーブリッジを保管する時の注意点は?

室温で保管してください。直射日光により温度が上がる場所での保管は避けてください。

小児患者・妊産婦に使用できますか?

妊婦、産婦、授乳婦もしくは妊娠している可能性のある患者及び小児等には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみに使用すること。治験では15歳以上、65歳未満を対象としました。

再使用してよいですか?

禁止事項となりますためお止め下さい。また、再滅菌することも禁止事項となります。

ナーブリッジの長さの目安はありますか?

神経欠損長に合わせて、適切な長さに切断してご使用ください。

コラーゲンの由来は何ですか?

コラーゲンはブタ真皮由来です。ウィルスバリデーションを行い、製造工程中にウイルス不活化除去操作を含む工程で製造されたものです。

ナーブリッジの治癒における作用機序を教えてください。

まずは、血管内皮細胞が遊走し血管が新生され、シュワン細胞が遊走します。その後シュワン細胞に沿って軸索が中枢側より伸長していくと考えられています。

ナーブリッジはどの程度で吸収分解されますか?

約2~4か月後にPGA並びにコラーゲンともに体内で分解・吸収され、代謝・排出されます。

どのくらいの期間で改善が見られますか?

ナーブリッジを使用した場合において、神経の欠損長によりますが、論文によりますと、平均13カ月(範囲12-15カ月)の追跡調査で、良好な回復率が得られたと報告されています(Kusuhara H, et al., Wiley Microsurgery, 2018)。なお、改善するまでの期間を検討したデータはございません。

臨床

どの診療科で使用していますか?

主に整形外科、形成外科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、歯科口腔外科、泌尿器科で使用されております。

最大何㎜の欠損に使用できますか?

添付文書に記載のとおり、40㎜を超える神経欠損における有効性・安全性は確認しておりません。

縫合固定について、メーカー推奨方法(水平マットレス)しか選択できないでしょうか?

水平マットレス縫合はメーカー推奨であり、重要ポイントを守っていただければ、他の縫合方法をご選択いただいても差支えはございません。弊社の本WebSiteの縫合動画をご参照ください。

正中神経など太い神経に使用するのにはどう使うのでしょうか?

製品規格を超える太さの神経への使用は推奨できません。

術後の注意点はありますか?

本品の関節近傍における設置及びリハビリは慎重に行ってください。特に、四肢の関節近傍においては、神経断端と本品の間の接続が外れたり、本品が折れるのを回避するために、少なくとも1週間の外固定を行うことを推奨しております。また、術後に放射線照射等の加療を行う場合には、正常組織を損傷させる恐れのあるため、慎重な判断のもとに使用することを推奨しております。

縫合糸に指定はありますか?

脱落防止のため、必ず『非吸収性』の縫合糸をお使いください。

保険・償還

同一手術野で神経再生誘導術と他の手術を同時に行った場合の診療報酬算定はどのようになりますか?

診療報酬点数表の通則14に厚生労働大臣が定める複数手術に係る費用の特定がございます。
※詳しくは厚生労働省の診療報酬点数表 通則14をご確認ください。

複数の指にナーブリッジを使用した場合の診療報酬算定はどのようになりますか?

診療報酬点数表の通則14に、「指に係る同一手術野」に関する記載がございます。
※詳しくは厚生労働省の診療報酬点数表 通則14をご確認ください。

歯科口腔外科領域で使用可能でしょうか?

2016年4月に歯科用コード(Jコード)を取得しましたので、歯科口腔外科領域でも使用可能です。(J101-2)