東洋紡グループの企業理念『順理則裕』
1921年4月13日、当社の創業者である渋沢栄一(当時81歳)は、東洋紡本社で1時間にわたって従業員に紡績の歩みと、道徳と経済についての講演を行い、その後、自身の座右の銘のひとつであった『順理則裕(じゅんりそくゆう:りにしたがえば、すなわちゆたかなり)』を揮毫しました。
北宋の儒学者・程頤(ていい)によるこの言葉は、「道理に生きることが、すなわち繁栄につながる」と一般に解釈されていますが、当社は、渋沢栄一の「道徳経済合一説」の考えを踏まえ、「なすべきことをなし、ゆたかにする」と、より積極的、より主体的なものに再定義しました。
「なすべきことをなし、ゆたかにする」とは、すなわち不誠実なことをしない、利己的にならないという消極的な道徳のみならず、積極的になすべきことをなし道理・倫理を貫くことで、世の中をゆたかにし、自らの事業も成長させることができるという、渋沢から従業員の私たちへの具体的なメッセージと考えています。
渋沢栄一の遺した『順理則裕』は、時を越えて、当社を貫く企業理念として生き続けています。