1. 酵素取扱い時の安全手引き

酵素ご使用の前に下記の安全手引きをお読みください。

用途

本酵素は多様な種類の微生物、動物、植物由来品であり、主に体外診断薬用途に使用されるものです。人及び動物の体内で直接使用しないで下さい。

リスク

リスク

酵素に直接触れたり、吸入、摂取したりすると、目や肌のかゆみ(刺激)、咳き、又は他のアレルギー反応を引き起こし、まれに喘息などの症状を誘発する可能性があります。

応急処置

応急処置

目に入ったり皮膚に付着した場合:多量の水で洗い流す。吸入した場合: 場所を移動し新鮮な空気を吸う。うがいをして洗い流す。飲みこんだ場合: 直ちに大量の水を飲み吐く。

※いずれの場合ものちほど医師の診断を受けてください。

保護具

保護具

手袋、ゴーグル、マスク、長袖シャツを着用下さい。

注意:上記の安全手引きは、貴社において社内訓練を受けた専任従業員がしかるべき内容の安全手順にそって体外診断薬用途の酵素を取り扱う前提にて記載されております。
当社の酵素を他用途に転用させる場合は使用目的に応じた安全対策を、別途講じて頂くようお願いいたします。
当手引きは現在有効とされる取扱い上の注意、及び安全対策をご提供するもので、製造者の責任及び補償について言及するものではございません。

酵素の組成、特質、毒物特性や事故対策等に関しては別途MSDSをご用意しております。

2. 酵素の失活防止

保管・使用時の湿度、もしくは温度上昇が原因で酵素の活性が失われる場合があります。
失活防止策については下記をご参照下さい。

保管場所

粉末品:冷凍(-20℃)
液状品:冷蔵(4℃)
いずれも低湿度を維持し未開封のまま暗所で保管下さい。

使用時 (粉末品)

酵素を冷蔵庫から取り出したあとすぐに開封すると、吸湿し失活の原因となります。未開封のまま、少なくとも3時間室温にて放置下さい。又温度変化により、容器内が微加圧状態になっていることがあります。このような場合、酵素が飛散することがございますので次の手順に従って開封下さい。
  • (1)シールテープをはがす。
  • (2)ふたをわずかにゆるめ、1~2分間放置する。
    (容器内の空気圧を外気と同様にするため)
  • (3)ゆっくりとふたを取り外す。