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現在の仕事内容について

多彩な東洋紡製品の分析研究を手掛けている中川さんには、私も普段からお世話になる機会が多くて助かっています。今はどんな仕事を中心にされているんですか？

開発の支援やトラブル解決に向けた、さまざまな製品の形態分析をメインに行っています。具体的には電子顕微鏡を使って開発途中の製品性能のメカニズムを解明したり、製品クレームの原因を探ったり。競合する他社製品の調査分析を依頼されることも多いですね。肥後さんは確か今、「感光性樹脂」の開発に携わっておられますね？

そう、主にラベルや包装材に印刷をする際に使用される素材で、その特性を調べる基礎的な研究を行いつつ、時々のお客さまニーズに合う品質に高めていくような仕事をしています。一つの新しい素材を作り上げるのは苦労の連続ですが、やはり自分が関わった製品が世の中に出ていくのが嬉しいし、大きなやりがいになっています。

私も困難な製品分析をやり遂げて、お客さま先や社内の依頼者さんから感謝の言葉をいただくときなどは俄然やる気がアップします。さらに、分析業務を通じて東洋紡の幅広い事業部門の人たちと関わり合えるのも楽しく感じています。

私たちの仕事は直接一般の人々の目に触れられることはないけれど、よりよい製品づくりに不可欠。確実に社会で役立っている実感はありますよね。

技術者としての目標
について

肥後さんはこれまで、本社勤務で研究開発以外の仕事を経験されたこともあると伺っています。技術者として今、目標にしていることって何ですか？

私には入社してからずっと、ある技術分野の第一人者になりたい思いがあります。それは変わっていないし、多様なキャリアを積むごとに新しい製品や技術が異なる分野の専門性の集合によって生まれることも分かってきました。そうしたことを踏まえて言えば、常に自分の専門力を今以上に高めて、優れた製品をしっかり世の中に出せる技術者になることが目標と言えます。中川さんは？

専門性を高めたい気持ちは私も同じです！　最近、分析対象物を高度に切削サンプリングができる新しい装置が導入されて主担当になったので、まずはそのスペシャリストになりたいんです。そして、さらにいろいろな部門の分析ニーズで頼ってもらえる技術者になることが当面の目標です。

若い人にもどんどんそうした新しい仕事や役割を任せていくのは東洋紡の特長。新装置を存分に駆使できるよう頑張ってくださいね。

結婚・出産の支援制度
活用について

私は昨年結婚したばかりですが、肥後さんはお子さんがおられて仕事と家庭の両立がより大変だと思います。総合研究所の保育施設「おーきっず」は利用されたんですか？

子どもが生まれて1年弱の間、利用していました。職場のすぐ近くだし、少人数保育でていねいに面倒を見てもらえたのですごく助かりましたよ。今は子どもも少し大きくなったので市営の保育園に変わっているけど、中川さんもお子さんができたら「おーきっず」はぜひ利用するのがおすすめです。

そのときは積極的に利用したいと考えています。ほかに時短勤務制度も整っているし、研究所で仕事を続けながらの育児に不安はないですね。ほかに、社内のベビーシッター制度もありますが、こちらは利用されているんですか？

利用登録は済ませているけど、まだその機会が来ていなくて。でも、登録さえしておけばいつでも電話1本で利用できるので安心しています。仕事ではどうしても外せない会議や出張の場面があるし、子どもが急に病気になるときもあるから、とても頼りにしているんです。

肥後さんのように、総合研究所の先輩従業員には出産後も東洋紡の支援制度をうまく使いながらバリバリ働いている方がたくさんおられます。皆さんを見ているとこれから先の自分をイメージしやすく、長い目でライフプランも立てやすいので本当に心強く思っています。

ワークスタイルの変化
について

ところで、お子さんが生まれる前と後で仕事のやりやすさや考え方ってずいぶん変わるものですか？

どうしても子どもが中心の生活になるし、使える時間は圧倒的に少なくなりますね。限られた時間の中でいかに仕事のパフォーマンスを上げるかが、私にとって最も苦労を感じたところでした。今もその状態が続いている感じですが（苦笑）。

そんな状況をどうやって乗り切っておられるのか、ぜひ教えていただきたいんです。

私の場合は、お世話になっている先輩からもらった2つのアドバイスを大事にしているんです。その一つは、どんな仕事も「やらないといけない」でなく、「やってみよう」と考えること。もう一つは、自分に無理があれば人を頼り、悩む時間を省くこと。この２つを紙に書いて手帳に挟み、今でも手一杯になったときなどに見返しています。

仕事に対する前向きな姿勢を忘れないことと、時間の使い方を割り切ることで公私を両立されているんですね。参考になります！

周りに、同じくらいの子どもがいる同僚やざっくばらんに話せる同期、忙しいときに晩ご飯を届けてくれるやさしい先輩もいるので、環境的にもとてもありがたいですしね。中川さんも今後お子さんができていろいろ悩んだら、いつでも相談してくださいね。

現在の仕事内容について

今日の話し合いのテーマである、就活中の学生さんたちに東洋紡の従業員として伝えたいことはありますか。

就職活動は、その時の決断一つで人生を大きく変えられる貴重な機会だと考えます。だから、積極的にいろいろな企業の説明を聞いて、後悔のない活動にしてほしいのが一番。自分がそうだったんですけど、会社は人生の多くの時間を過ごす場なので、仕事内容と同じくらい職場や人の雰囲気が自分に合っているかどうかに注目するのがよいと言いたいです。

結婚・出産を経て働き続ける女性も増えているし、福利厚生や雰囲気をじっくり見て、長く働き続けられそうな会社かどうかを考えることは大事でしょうね。私としては、仕事で軸にしたいことや絶対外せないと考えている点も重視してほしいポイントです。

肥後さんはどんな後輩たちと一緒に仕事をしてみたいですか？

とにかく好奇心旺盛で意欲的な人かな。これまでの経験上、研究開発は自分から多くの課題解決に向かって動いていかないとどうにもならない場面が多いから。中川さんのようにパワーあふれる人が集まってくれるとよいのだけど。

お褒めいただいてありがとうございます。ご指摘のような後輩がやって来れば大いに刺激をもらえるし、私も大歓迎です。

意欲あふれるたくさんの人に当社を志望していただくことを期待しましょうね！