現在の仕事のおもしろさ、
また難しさとはどんなところでしょうか。

羽田野
私たちの現在の業務は、SRFという超複屈折フィルム製品の生産管理、製品選別対応、合否判定、品質情報の収集やフィードバックなどの品質保証業務です。私は東洋紡の中で一番の売上を誇るSRFの現場は責任とやりがいのある仕事だと思っています。

壁谷
難しいのは、既存の品質判定基準にあてはまらない、新規の品質トラブル対応ですよね。OK判定とする場合はどんな判断材料をもってOKとするか、NG判定を出してラインを止めることになると、それもまた大変です。

羽田野
そうですね。それもほんのミクロン単位の傷などに対する判断ですから。製造現場は止めたくないわけだから、「こんなんで止めるの?」と言い合いにもなりますし。見極めのポイントが本当に難しいですね。

壁谷
本当にそうです。でも、品質保証と製造現場で話し合って折り合いをつけていく際も、結局は「良い製品を作りたい」という想いは共通しているため、納得したら協力して結束するとても“熱い”関係ですよね。

羽田野
揉め事も決して翌日に持ち越さないのは、現場間で日々のコミュニケーションや信頼関係があるからだと思います。また、現場レベルで話し合い、判断して進めていける裁量は前職にはなく、東洋紡に転職後に驚いた点の一つですね。

壁谷
品質保証業務は間違いのない品質の製品をお客さまに提供するのが使命ですから、難しい判断を迫られる現場の責任は本当に大きいです。ただ、そういった難しい問題解決を任されているやりがいこそ、この仕事の面白さだと思います。