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CSRトピックス

(「東洋紡グループCSR報告書2011」より)

生命の源である水を、世界の人々が安心して使えるようにするために

水の惑星・地球には約14億km3の水がありますが、淡水はそのわずか2.5%にすぎません。
いま世界では、人口の増加や社会の発展に伴い、多くの国で水不足が深刻化しています。
安全な飲料水や工業用水を確保する、そのために東洋紡の技術が活躍しているのです。

注目の海水淡水化装置逆浸透膜エレメント「ホロセップ®」が湾岸諸国で水資源確保に貢献します。

中東湾岸諸国でNo.1の実績を誇る「ホロセップ®」

2010年11月、サウジアラビアの紅海沿岸に建設された中東湾岸諸国で最大級の海水淡水化設備「ジェッダRO第3プラント」(日量26万m3)で東洋紡の逆浸透膜モジュール「ホロセップ®」が採用がされました。「ホロセップ®」はすでに中東湾岸諸国の多数の海水淡水化プラントで採用されており、この地域で50%以上のシェアを占めています。その造水量は日産100万トン以上にもおよび、これまでの運転実績が高く評価されたことが、今回の採用の決め手となりました。

水資源が不足している中東湾岸諸国は、海水淡水化の需要がもっとも高いエリアです。しかし、紅海やアラビア湾の海水は塩水濃度が高く微生物が多いため、RO膜で淡水化するには生物汚染を防止する塩素殺菌が必要になります。三酢酸セルロース(CTA)を素材にしている「ホロセップ®」は、塩素に対して優れた耐性を持ち、モジュール内部での塩素殺菌が可能です。また、維持管理作業も容易なことから、造水プラントは安定した操業ができます。そうした点が評価され、「ホロセップ®」は中東湾岸諸国でナンバーワンのシェアを誇っているのです。

東洋紡の逆浸透膜を使う主要な海水淡水化プラント(中東)

逆浸透の原理

1. 浸透現象

淡水と塩水の入った容器を「淡水だけを通し塩分は通さない」性質の浸透膜(半透膜)で仕切ると、塩水の塩分濃度を薄めようとして塩水側に淡水が流れ込みます。この現象を「浸透」といいます。

2. 浸透平衡

しばらくすると塩水側の水位が上がったまま力の釣り合いがとれて、淡水の流れが止まります。この状態を「浸透平衡」と呼び、この時の淡水と塩水の水位の差に相当する圧力を塩水の「浸透圧」といいます。
※温度や塩分濃度によって浸透圧は異なります。

3. 逆浸透現象

逆浸透現象を応用して塩水側から「浸透圧」以上の圧力をかけると、塩水中の水分だけが「浸透膜(半透膜)」を越えて淡水側に押し出されます。これを「逆浸透現象」といい、これを生かせば、海水から淡水を取り出せるようになります。

より安全な水の供給に貢献する「デュラセップ®」

「ホロセップ®」などの開発で培ったろ過膜の技術、医療分野で培った透析膜技術などを活用し、東洋紡ではポリエーテルスルホン製の限外ろ過膜(UF膜)モジュール「デュラセップ®」を開発しました。「デュラセップ®」は、稼働中の膜ろ過法の浄水場としては国内最大級となる鳥取県の江山浄水場(日量最大浄水量8万m3)に採用されました。江山浄水場は、2009年4月から一部の給水区域に供用を開始し、2011年度中に全区域で供用を開始しました。

ろ過膜による浄水は、塩素消毒に強い耐性がある病原性微生物「クリプトスポリジウム」なども除去でき、より安全でおいしい水を造水できます。しかし、従来のろ過膜には「除去性能は高いが目詰まりが発生する」「耐久性がない」などの問題がありましたが、「デュラセップ®」は目詰まりが起こりにくく、耐久性にも優れています。現在、「デュラセップ®」は日本国内での実績をもとに、海外への展開を図っています。

東洋紡では、「ホロセップ®」や「デュラセップ®」などの水関連事業を通して、安定した水の供給と安全な水づくりに貢献していきます。

江山浄水場で採用されている浄水用ろ過膜モジュール「デュラセップ®」

江山浄水場で採用されている浄水用ろ過膜モジュール「デュラセップ®」。医療分野の透析膜などで培った技術を生かし、ストローのように中が空洞になっている糸状の膜・中空糸膜を使用しています。

TOPICS

逆浸透膜エレメントの現地生産を開始

東洋紡は、サウジアラビアのACWA Holding、伊藤忠商事(株)と合弁で、2010年3月にArabianJapanese Membrane Company, LLC(アラビアンジャパニーズメンブレンカンパニー有限責任会社)を設立。2011年から、同社で海水淡水化用逆浸透膜エレメントの製造・販売を順次行っていく予定です。

バイオマスマーク認定証
バイオマスマーク認定証

海水淡水化用逆浸透膜では国内初!「バイオマスマーク」を取得

東洋紡の逆浸透膜の素材は、植物の細胞を構成するセルロースからなる三酢酸セルロースです。植物由来の素材でできているといえることから、2010年6月、生物由来の資源(バイオマス)を利用し、かつ、一定の品質や基準をクリアした環境に優しい製品の目印となる「バイオマスマーク」を取得しました。これは、海水淡水化用逆浸透膜では国内初の取得となります。

バイオマスマーク

バイオマスマーク
生物由来の資源(バイオマス)を利用し、かつ、一定の品質や基準をクリアした製品の目印となるものです。JORAが審査、認定を行っており、2011年4月現在、国内255商品が認定されています。

特集:素材を「変える」

  • 「樹脂の原料を変える」多彩な植物由来素材を実用化
  • 貴重なレアメタルを原料に使わない環境にやさしい触媒で、ポリエステルを生産
  • 天然由来の原料で肌にも環境にもやさしい化粧品へ

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