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CSRトピックス

(「東洋紡グループCSR報告書2011」より)

「樹脂の原料を変える」多彩な植物由来素材を実用化

石油を原料とした素材には資源に限りがある、焼却処分時に多くのCO2が発生する、など
地球環境に対する問題が指摘されています。植物を原料とする素材を使用することで、
このようなリスクを低減し、持続可能な社会の実現に貢献することができるのです。

植物由来の素材は、資源に限りがある石油の使用量を減らし、地球への環境負荷を減らすことができます。環境保全への関心が高まるなか、さまざまな製品でニーズが高まっています。

東洋紡では、長年にわたって培ってきた多彩な高分子分野の技術を活用し、植物由来素材の研究開発に取り組んできました。そして、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を使った製品、電気・電子分野や自動車関連分野などで使用される高性能のポリアミド樹脂などで植物由来の樹脂原料を実用化し、製品化へ結びつけています。今後も実用性の高い植物由来原料を使用した素材を開発し、市場へ積極的に提案していきます。

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サトウキビ由来の原料を使う「PETフィルム」「PETスパンボンド」

「PETフィルム」「PETスパンボンド」の原料素材として使われているサトウキビ
「PETフィルム」「PETスパンボンド」の
原料素材として使われているサトウキビ
花包材として使用されている「PETスパンボンド」
花包材として使用されている
「PETスパンボンド」

ペットボトルなどに使われるポリエチレンテレフタレート(PET)。その原料であるテレフタル酸、エチレングリコール(EG)のうち、EGを従来の石油由来からサトウキビ由来へ置き換えたPET製品を、東洋紡では販売開始しています。

素材の一部を植物由来にすることで化石資源の消費が抑えられ、地球温暖化の抑制にも貢献できます。また寸法安定性・厚さの均一性・すぐれた透明性など、石油由来原料を使用したPET製品と同等の性能や品質を持っているので、各種製品に加工する場合も従来と同条件で行えます。

2010年、東洋紡は植物由来原料を使用したPET製品として、食品包装などに使用するPETフィルムをはじめ、ペットボトル・缶飲料・ガラス瓶など各種容器のラベル素材として使用できる熱収縮フィルムの生産が可能になりました。2011年には、スパンボンドへの展開を開始、生活資材や自動車資材、土木資材への用途が期待されています。さらに将来的には、衣料への用途展開を行います。

トウゴマ由来の原料を使う「バイロアミド®」

トウゴマ…トウダイグサ科トウゴマ属の植物で、食用として使うことはできません。
トウゴマ
トウダイグサ科トウゴマ属の植物で、
食用として使うことはできません。
携帯電話のカメラの部品として採用されている「バイロアミド®」
携帯電話のカメラの部品として
採用されている「バイロアミド®」

耐熱性・耐油性・強度(機械的特性)などにすぐれ、さまざまな製品に使われるポリアミド樹脂。

東洋紡が2011年4月から本格的な生産を開始した「バイロアミド®」は、バイオマス原料によって作られるポリアミド樹脂です。

従来のポリアミド樹脂との大きな違いは、トウゴマという非可食(食用でない)植物を原料にしていること。これにより石油由来の素材とくらべ短期間でリサイクルが可能です。また融点が高く、吸水性が低いという特徴があります。「バイロアミド®」の融点は315℃で、従来の高融点ポリアミドと比較しても最高レベルです。吸水率も従来のポリアミド樹脂の3分の1程度にできるため、寸法変化によりポリアミド樹脂の使用が難しかった用途にも使用ができるのです。

こうした特性から、耐熱性・寸法安定性が求められる電気・電子部品や自動車関連部材の耐熱素材など、幅広い分野での活用が期待され、すでに携帯電話の部品に採用されています。今後も、グローバルで積極的な展開を図ります。

生分解性も備えたインキ、接着剤、塗料用樹脂「バイロエコール®」

生分解性も備えたインキ、接着剤、塗料用樹脂「バイロエコール®」

ポリ乳酸樹脂は、もっとも一般的な植物由来の樹脂の一つで、地中の微生物などにより分解される生分解性も備えています。さまざまな製品として活用されていますが、通常のポリ乳酸樹脂は結晶性であるため、一般的な溶剤には溶けず、インキ、接着剤、塗料用の樹脂としては使用できませんでした。

東洋紡が長年にわたって培ってきた重合技術を駆使して、世界に類を見ない非晶性のポリ乳酸樹脂として開発したのが「バイロエコール®」です。一般的な溶剤に溶け、インキ、接着剤、塗料用の樹脂として使用できます。また、ポリ乳酸フィルムとの密着性も良く、ポリ乳酸フィルムと組み合わせることにより、全体で「生分解性」かつ「植物由来」の製品を製造することが可能になります。「グリーンプラマーク」にも認証されている「バイロエコール®」を積極的に展開し、環境性能にすぐれた生分解性プラスチックの普及に貢献していきます。

グリーンプラマーク

グリーンプラマーク

日本バイオプラスチック協会が認証する生分解性プラスチックの識別表示制度。微生物分解後も土壌などに悪影響を与えないなどの生分解性の基準と、環境適合性の審査基準を満たした製品が認証されます。「グリーンプラマーク」を取得するには、インキ、接着剤、粘着剤などのコーティング材も生分解性であることが必須となっています。

特集:素材を「変える」

  • 生命の源である水を、世界の人々が安心して使えるようにするために
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