ケミカルリサイクルによる再生PET原料を使用したシュリンクラベルを開発~コカ・コーラ ボトラーズジャパンのペットボトル製品に使用、試験販売開始~
東洋紡株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:竹内郁夫、以下「当社」)は、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 最高経営責任者:カリン・ドラガン、以下「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」)、遠東新世紀株式会社(本社:台湾台北市、会長:徐旭東、以下「遠東新世紀」)、株式会社フジシール(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松﨑耕介、以下「フジシール」)と共同で、使用済みラベルおよび廃ラベル※1をケミカルリサイクル※2により再生したPET樹脂を一部原料としたシュリンクラベルを開発しました。本ラベルを使用するペットボトル製品は、コカ・コーラ ボトラーズジャパンが7月下旬より試験販売します※3。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンと遠東新世紀は、2020年より、ケミカルリサイクルによる再生PET原料を使用したペットボトルの製品化に向けた共同プロジェクトで協働しており※4、その一環でラベルの再生化についても検討を進めてきました。当社は長年のフィルム事業で培った高度な製膜技術を保有しており、これまでも環境に配慮したさまざまな製品の開発に注力してきました。このほど当社は、コカ・コーラ ボトラーズジャパンと連携し、遠東新世紀のケミカルリサイクル手法「TopGreen® ChemCycle(トップグリーンケムサイクル)※5」プロセスにより製造された再生PET樹脂を原料とするポリエステルフィルムの製膜に成功。本ポリエステルフィルムを使用するシュリンクラベルは、ラベル製造を担うフジシールと当社が実施した試験において、石油由来のシュリンクラベルと同等の品質であるという結果を得ています。
当社は、本年5月26日に公表した長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030※6」において、フィルムのグリーン化※7比率を2030年度に60%、2050年度には100%とすることを目標の一つとして掲げています。今後も、リサイクル資源の活用や植物由来原料への転換を積極的に推進し、循環型経済の実現に貢献できるよう努めていきます。
※1 | シュリンクラベルの製造過程で排出されるラベルのこと |
※2 | 使用済みの資源を、化学反応により組成変換した後にリサイクルする手法 |
※3 | 2022年5月25日付 コカ・コーラ ボトラーズジャパン ニュースリリース https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=1284 |
※4 | 2020年7月29日付 コカ・コーラ ボトラーズジャパン ニュースリリース https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=861 |
※5 | 遠東新世紀が開発したケミカルリサイクル手法。「TopGreen® ChemCycle」以外の一般的なケミカルリサイクルは、使用済みPETボトルをPET樹脂製造時の中間原料に戻し、精製したあと、PETに再重合するという手法ですが、遠東新世紀が新たに開発した「TopGreen® ChemCycle」では、PET樹脂の原料であるPTA(高純度テレフタル酸)にまで変換します。 |
※6 | 東洋紡「サステナブル・ビジョン2030」 https://www.toyobo.co.jp/sustainability/ |
※7 | バイオマス・リサイクル原料の使用や、減容化を実現すること |
ケミカルリサイクルによる再生PET製品の製造工程
以上
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