高強力軽量ナイロン織物「シルファインエール®」マウンテンハードウェアのダウンに採用

2011年11月25日 製品・展示会

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(東洋紡スペシャルティズトレーディング株式会社)

東洋紡スペシャルティズトレーディング株式会社(以下、東洋紡STC)の高強力軽量ナイロン織物「シルファインエール®」が「Mountain Hardwear(マウンテンハードウェア)」のダウンジャケットに採用され、2011年秋冬向けに販売を開始しました。

*「Mountain Hardwear (マウンテンハードウェア)」
・・・マウンテンハードウェア社(アメリカ カリフォルニア州リッチモンド)の基幹ブランド。

ファントムジャケット
「シルファインエール®」を採用したダウンジャケット
・品名:ファントムジャケット
・重量:450g(L)
・素材:ボディ:ナイロン100%
 インシュレーション:800フィルグースダウン
・販売開始時期:2011年秋冬
積雪期のクライミングに十分な保温性を提供するミディアムロフトのダウンジャケット。滞在時や休憩時はもちろん、ビレイ中にも活躍します。腰回りはボックスを小さくして、ダウンの偏りを防止。800フィルパワーダウンの質感を生かしたやわらかな着心地も魅力です。

 

1.高強力軽量ナイロン織物「シルファインエール®」(ダウンジャケット用途)の特長

(1)軽量薄地織物でコンパクトでありながら、高い耐久通気性と高い引裂強力


異形度が3.0(*1)のY字断面の糸を使用した高密度織物で、軽量・コンパクトで高い引裂強力を持ち、さらに耐久通気性の高い素材開発に成功しました。
従来の軽量薄地ダウン向けの側地素材は、洗濯や収納を繰り返すことで、通気度が悪化する傾向にありました。
「シルファインエール®」は、Y字が重なることによってテキスタイル化した時に組織を動きにくくし、ダウン抜けを防ぐ機能を持っています。さらに、アウトドア向け衣料に必要な機能を兼ね備え、洗濯(JIS1096 F1法)を100回繰り返しても、高い耐久通気性を維持します。
また、米国にある公的機関IDFL*2の検査で、洗濯後もダウンプルーフ性能を保つことが確認されています。
高い異形度の糸でありながら、その織物は高い引裂強力と軽さを併せ持つ次世代型ダウン用側地です。
*1: モノフィラメントの断面の長径(もっとも長い部分の径)/モノフィラメントの断面の短径(最も短い部分の径)
*2: INTERNATIONAL DOWN AND FEATHER LABORATORY AND INSTITUTE

「シルファインエール®」の洗濯後の通気性評価
「シルファインエール®」の洗濯後の通気性評価

 


(2)超異形(Y字断面) 高強力ナイロンマルチフィラメントの紡糸技術


 軽量織物を構成している「シルファインエール®」に使われている原糸は、特殊重合技術によるナイロン樹脂原料を用いており、さらに、紡糸口金(ノズル)の新規設計により、製糸性が良く、均染性に優れた紡糸技術を確立しました。

一般ナイロン織物(33デシテックス)

一般ナイロン織物(33デシテックス)

「シルファインエール®」 織物の一例(33デシテックス)

「シルファインエール®」 織物の一例(33デシテックス)

2.今後の展開

アウトドア業界は、2000年より軽量化の流れが進んでおり、近年その流れが強まっています。
東洋紡STCは、2006年には「シルファイン®N」を使用したダウンジャケットがパタゴニアのウィメンズ・ダウン・セーターに採用され「2006年ISPOボルボ・スポーツデザイン賞」を受賞、2009、2010年にはマーモットのレインウェアが、「2009 Outdoor Industry Award」「2010 Outside Gear Of the year」を、2011年8月開催のORショーでは、マウンテンハードウェアのウインドブレーカーが「GOLD」を受賞しました。
今回、異形のY字断面の「シルファインエール®」をラインアップに加えることができました。今後は、東洋紡STCの特化素材を活用しながら、新たな用途展開を進め、積極的な販売を行っていきます。

以上

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