トップメッセージ

~「サステナブル・ビジョン2030」の実現とイノベーション創出への挑戦~

東洋紡グループは創業以来140年以上にわたり、独自の技術と製品を通して、その時々に社会から求められる価値を提供し、世の中をゆたかにすることに貢献してきました。経営の基軸である企業理念『順理則裕』(なすべきことをなし、ゆたかにする)を起点とし、これからも「素材+サイエンスで人と地球に求められるソリューションを創造し続ける」存在であり続けます。

近年は、温室効果ガス削減やプラスチックの資源循環を促進する重要性が一段と高まっています。また、強制労働や児童労働などをはじめとする人権侵害をなくすため、人権尊重の対応も急がれています。このような状況において、私たちは社会と企業のサステナブル・グロース(持続可能な成長)を実現するため、2022年に「サステナブル・ビジョン 2030」を策定しました。外部環境の変化を事業機会として捉え、当社グループの技術や製品を通して、より一層社会課題の解決に貢献することで、社会とともに、当社が発展していくことをめざしています。

具体的には、サプライチェーン全体での温室効果ガスの排出削減に貢献するため、サーキュラーエコノミーの実現や再生可能エネルギーの創出に寄与する製品を提供していきます。特に、資源循環型社会への移行の動きに対しては、業界を超えた連携により、バイオマスやリサイクル原料の活用、リサイクル性の高い製品の開発を進めていきます。また、2024年2月「東洋紡グループ人権方針」の見直しを行うなど、当社グループの従業員が自らの能力を発揮し、生き生きと働くことができる環境づくりを促進しています。

当社グループは「サステナブル・ビジョン2030」の実現、さらにその先の2050年を見据え、当社グループの強みである技術力、そこに事業を融合させることでイノベーションを創出し、素材からソリューションの提案を目指します。具体的には、「新循環プラスチック」「環境アクティブクリーン」「ウェルビーイング」の重点三領域におけるイノベーション創出に注力し、人々の健康と快適な暮らしの実現に挑戦いたします。

こうした挑戦を通じて新たな価値を生み出す源(みなもと)は、当社グループで働く従業員にほかなりません。一人ひとりが真摯に課題に向き合い、自主性をもって社内外のステークホルダーの皆さまと、高い信頼性を築くことで、当社グループの提供価値を高めていきます。

これからの当社グループの変革と成長にご期待いただけますようお願い申し上げます。

2024年11月1日
東洋紡株式会社 代表取締役社長 社長執行役員
竹内郁夫

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