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インドネシアにパッケージングフィルム生産合弁会社を設立~ フィルム事業の海外展開を加速 ~

2017年8月4日 製品・展示会

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 当社は、透明蒸着フィルム「エコシアール®」およびパッケージ用ポリエステルフィルムの製造販売について、インドネシアのフィルムメーカー、PT. TRIAS SENTOSA, Tbk社(本社:インドネシア、取締役社長:Sugeng Kurniawan、以下TRIAS)と2社の合弁会社を設立することで合意し、8月3日に調印式を行いました。
 東南アジア大手のフィルムメーカーであるTRIASとの協業のもと、当社は透明蒸着フィルムの海外展開を加速していきます。

調印式の様子

調印式の様子

1.背景

 食品包装分野において、国内では、食品の安全に関する意識の高まりや賞味期限の延長に対する要求などを背景に、バリアフィルムの市場が拡大しています。
 一方、海外においても、環境意識の高まりや食糧不足の顕在化により、バリアフィルムの需要が拡大しています。中でも、透明蒸着フィルムの世界市場は、年率10%の伸びが予想されています。
 当社はこれまで、透明蒸着フィルム「エコシアール®」を、高性能なバリアフィルムとして国内市場を中心に展開してきましたが、バリアフィルムのグローバルな需要拡大を視野に、同事業の海外展開を検討してきました。

2.経緯

 当社は、「エコシアール®」事業の海外展開を進める最適なビジネスモデルを検討し、またその実現のための最適なパートナーを探索してきました。その結果、当社が必要とする事業インフラを有し、また当社と長年の事業実績のあるTRIASと、以下2社の合弁会社をインドネシアに設立することで合意しました。

(1) PT.TOYOBO TRIAS ECOSYAR(仮、以下、TTE)
 
事業内容 透明蒸着フィルム「エコシアール®」の生産
出資比率 東洋紡:60%、TRIAS:40%
所在地 TRIAS敷地内
営業開始 2019年11月を予定
(2) PT.TRIAS TOYOBO ASTRIA(仮、以下、TTA)
 
事業内容 パッケージ用ポリエステルフィルムの生産
出資比率 東洋紡:40%、TRIAS:60%
所在地 TRIAS敷地内
営業開始 2019年10月を予定

3.今後の展開

 TTEは、TRIASが保有する製造インフラを利用して「エコシアール®」を生産、当社は日本国内および海外で販売していきます。また、TRIASは、インドネシア国内で「エコシアール®」を販売していきます。
 一方、TTAは、パッケージ用ポリエステルフィルムの生産を行い、TTEに対しては「エコシアール®」の原反を供給します。加えて、当社とTRIASに対しても製品を供給していきます。
 当社は、中期経営計画におけるアクションプランの1つとして、「海外展開の加速」を掲げています。これまで国内中心であったパッケージングフィルム事業においても、今回の合弁会社設立を皮切りに、海外展開を加速していきます。

4.透明蒸着フイルム「エコシアール®

透明蒸着フイルム「エコシアール®」

 「エコシアール®」は、2種類のセラミックス(シリカ、アルミナ)を蒸発させて、ナイロンやポリエステルフィルムにコーティングすることで高いバリア性を付与したフィルムです。通常の包装フィルムの100倍以上のガスバリア性を持っています。
「エコシアール®」には、以下の特長があります。

(1) 湿度依存性のないガスバリア性と防湿性
食品・非食品を問わず、幅広い用途に使用可能。
(2) バリア性と柔軟性を両立
2種類のセラミックス使用により、バリア性を保ったまま柔軟性を保持。
(3) 無色透明な環境対応フィルム
塩素化合物を含まないため、環境にやさしい。また、包材の薄肉化が可能になるため、ゴミの減量につながる。

5.会社の概要

TRIAS本社外観

TRIAS本社外観

社名 PT.TRIAS SENTOSA,Tbk
所在地 インドネシア
設立 1979年11月
事業内容 ポリエステルフィルム、アルミ蒸着フィルムなどの製造販売

以上

本件に関するお問い合わせ先

<リリースに関するお問い合わせ先>
東洋紡株式会社
コーポレートコミュニケーション部

TEL06-6348-4210
FAX06-6348-3443

MAILpr_g@toyobo.jp

※掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

注意事項

本ホームページに記載されている業績見通しならびに事業計画は、各資料発表時点において弊社の経営方針にのっとり入手可能な情報および弊社が合理的であると判断した一定の前提に基づいて作成したものです。したがって、顧客の設備投資の動向、為替相場の動向など、様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている見通しとは、異なる結果となり得ることをご承知おきください。