スポーツ用途の生体情報計測用ウエアの開発に向け東海大学と共同研究を開始

2018年5月16日 製品・展示会

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 当社は、東海大学(神奈川県平塚市 学長:山田 清志)と、スポーツ分野向け生体情報計測用ウエア「スマートセンシングウェア®」に関する共同研究契約を締結し、活動を開始しました。当社のフィルム状導電素材「COCOMI®」を使用した「スマートセンシングウェア®」により、着用者の生体情報を計測し、効果的なトレーニングをサポートするスポーツウエアを開発します。

「COCOMI®」を使った「スマートセンシングウェア®」着用は陸上競技部 長距離ブロック 郡司陽大選手(体育学部 3年次生)

「COCOMI®」を使った「スマートセンシングウェア®
着用は陸上競技部 長距離ブロック 郡司陽大(ぐんじあきひろ)選手(体育学部 3年次生)

1. 背景、経緯

 フィルム状導電素材「COCOMI®」は、当社が開発したウエアラブルデバイス用電極・配線材向けの素材です。高い伸縮性と導電性を持つ「COCOMI®」を使った「スマートセンシングウェア®」は、激しい運動時でも生体情報を精度よく計測することができます。これまで、競走馬の調教システムの腹帯や、レーシングドライバー用のトレーニングウエアなどにおいて実用化されています。
 今後、さまざまな競技用トレーニングウエアに展開していくため、多くのトップアスリートを輩出し、スポーツ科学などの研究で実績のある東海大学と共同研究に取り組みます。

2. 共同研究の内容

 当社が、柔道、陸上、バスケットボール、水泳などの競技用に「COCOMI®」を使った「スマートセンシングウェア®」を試作、東海大学の体育系クラブの選手が着用します。着心地やスポーツウエアに必要な性能など、選手のフィードバックをもとに「スマートセンシングウェア®」の開発を進めるとともに、トレーニングや試合中に収集した心拍数などの生体情報を解析することで、効果的なトレーニング方法についての研究を進めます。

3. 今後の展開

 共同研究で得られた知見をもとに各競技に適した「スマートセンシングウェア®」の開発を進め、トップアスリート向けのスポーツウエアとして2019年度中の製品化を目指します。

(参考)

■ フィルム状導電素材「COCOMI®

「COCOMI®」の模式図

「COCOMI®」の模式図

 「COCOMI®」は、当社が開発したウエアラブルデバイス用の電極・配線材向けのフィルム状導電素材です。この素材は、薄く伸縮性があり、体の動きに追随し、電極と配線を継ぎ目なく一体化できます。これらの特長から、自然な着心地のウエアラブルデバイスを実現します。また、「COCOMI®」を使用した配線は電気抵抗値が低く、より精度の高い生体情報の収集が可能になります。

以上

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