～高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス®」の生産・販売会社～ 「ゼノマックスジャパン」本社工場の竣工式を開催
当社子会社で、高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス®」を生産・販売する「ゼノマックスジャパン株式会社（以下、「ゼノマックスジャパン(株)」）」の本社工場が本年10月に完成し、竣工式を本日開催しました。
「ゼノマックスジャパン」本社工場
竣工式の模様
ゼノマックスジャパン(株)は、当社が、本年4月に長瀬産業株式会社（代表取締役社長：朝倉研二、以下「長瀬産業」）との合弁により設立しました。
高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス®」は、これまで、コーポレート研究所（滋賀県大津市）内の生産設備で製造してきました。このたび、ゼノマックスジャパン(株)の設立に伴って生産設備を新設し、2018年10月より操業を開始しました。電子ペーパーディスプレー向けTFT基板材の需要増に対応するとともに、「薄い」「軽い」「割れない」「曲がる」といったフィルムの特性を生かし、フレキシブルな有機ELディスプレーや各種センサー、さらにはマイクロLEDといった次世代ディスプレー用途での展開を図ります。
12月17日に開催された竣工式には、福井県の西川一誠知事、敦賀市の渕上隆信市長をはじめ、ゼノマックスジャパン(株)の中村英弘社長、長瀬産業の朝倉研二社長、当社の楢原誠慈社長ほか、多数の関係者が出席しました。
１．ゼノマックスジャパン(株)について
| 所在地 | ： | 福井県敦賀市東洋町10-24 （東洋紡株式会社 敦賀事業所内） |
|---|---|---|
| 代表者 | ： | 中村 英弘 |
| 資本金 | ： | 34億円（資本準備金を含む） |
| 出資比率 | ： | 東洋紡：66.6%、長瀬産業：33.4% |
| 従業員数 | ： | 約40名 |
| 設立 | ： | 2018年4月2日 |
| 事業内容 | ： | 高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス®」の生産、販売 |
| 【本社工場の概要】 | ||
|---|---|---|
| 所在地 | ： | ゼノマックスジャパン(株)と同じ |
| 延床面積 | ： | 約4,300平方メートル |
| 構造/階数 | ： | 鉄骨 ／ 2階建（一部5階建） |
| 操業開始 | ： | 2018年10月 |
| 投資額 | ： | 約30億円 |
２．高耐熱性ポリイミドフィルム「ゼノマックス®」について
高耐熱性ポリイミドフィルム 「ゼノマックス®」（左）
「ゼノマックス®」は、室温から500℃まで熱膨張係数※１が約3ppm/℃と一定で、ポリマーフィルムとして世界最高レベルの寸法安定性※２を持つ高耐熱性ポリイミドフィルムです。当社が持つ高耐熱ポリマーの合成技術やフィルム製膜技術などを駆使することにより、従来のポリイミドフィルムでは不可能だった、ガラス基板と同等の高い寸法安定性を実現しました。400～500℃の高温下で加工が必要な薄膜トランジスタ（TFT）の回路基板向けに使用することができます。
| ※１ 熱膨張係数 | ： | 温度の上昇に伴って物体の寸法（サイズ）が大きくなる（熱膨張の）割合を示す。単位温度当たりの変化率で示される。 |
| ※２ 寸法安定性 | ： | 温度の変化に対して物質（材料）の寸法（サイズ）の変化が起こりにくい性質。 |
以上
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