帝人株式会社のフィルム子会社株式取得に関する株式譲渡契約締結について

2019年5月22日 企業情報

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 東洋紡株式会社(本社:大阪市北区、社長:楢原誠慈、以下「東洋紡」)は、帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木純、以下「帝人」)と、帝人の子会社でフィルムの製造・販売を手掛ける帝人フィルムソリューション株式会社(本社:東京都千代田区、社長:能美慶弘、以下「TFS 社」)およびP. T. Indonesia Teijin Film Solutions(以下「ITFS 社」)の株式取得に係る譲渡契約を締結しました。本契約により、当社は、2019 年10 月1 日付で、TFS 社およびITFS 社の全株式を取得し、両社を完全子会社とする予定です。

 東洋紡は1960 年代にフィルム事業へ進出。包装用途から工業用途まで幅広いフィルム製品を製造、販売してきました。包装用途では、酸素や湿度に対する高いバリア性能により食品の消費期限を延長したり、包材の薄肉化が可能で廃棄物の減量に貢献する、環境にやさしい高機能なフィルム製品を展開しています。工業用途では、耐水性・耐久性に優れた、液晶ディスプレーの偏光子保護用ポリエステルフィルム「コスモシャインSRF®」や、高い平滑性が特長のセラミックコンデンサ用離型フィルムの採用が拡大しており、敦賀事業所や犬山工場において生産体制の強化に積極的に取り組んでいます。

 TFS 社は、2016 年に帝人デュポンフィルム株式会社から社名を変更、帝人の100%子会社としてITFS 社とともにポリエステルフィルム事業を展開してきました。近年、車両の電装化の進展により需要が高まるセラミックコンデンサ用離型フィルムなどの各種工程用フィルムから食缶用ラミネーションフィルムまで、さまざまな用途のフィルム製品を供給しています。また、PET と同等の加工性を持ちながら耐熱性などが優れるPEN(ポリエチレンナフタレート)フィルムでは、主に自動車用の絶縁フィルムやフレキシブルプリント基板(FPC)向けに、高機能で特長のある製品をラインアップしています。

 当社は、2018 年中期経営計画において、“フィルム&コーティング”を成長分野の一つに位置づけています。本株式取得を通じて、TFS 社の持つ高い開発・生産技術と幅広い製品ラインアップを加えることで、高機能なフィルム製品の開発・供給体制の一層の強化を図ります。さらに、ITFS 社を傘下に置くことで海外生産能力を拡充し、顧客のニーズにグローバルに対応しながら、フィルム事業のさらなる拡大に努めていきます。

以上

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