OPPバリアフィルムの新製品を開発~包装材のモノマテリアル化を実現し、プラスチックのリサイクルを促進~
当社は、モノマテリアル(単一素材)の包装材を実現する、高いバリア性を持つ二軸延伸ポリプロピレン(以下、OPP)フィルムの新製品「DP065」を開発しました。3月中旬よりサンプル出荷を開始し、4月下旬の販売開始を目指します。
近年、消費者の環境に対する意識が世界的に高まる中、環境に配慮した製品の需要が増しています。一方で、高い品質が要求される食品などの包装材は、PETフィルムやアルミ箔、ポリエチレンフィルムなど、異なる特長をもった複数の素材を貼り合わせて機能を満たすことが一般的であるため、リサイクルが困難という課題があります。
このたび開発した「DP065」は、単一素材で構成しながらも、高いバリア性や優れた加工適性、国際的な基準に適合する安全性など、包装材に求められる機能を併せ持つOPPフィルムです。モノマテリアルの包材設計が可能となるため、プラスチックの再生利用が容易になります。さらに、非塩素系の材料を使用しており、リサイクルや焼却時に有害な塩素系ガスが発生しません。
当社はこれまでも、シーラント素材などに用いられるポリエステルフィルム「オリエステル®」を上市し、モノマテリアル化を推進してきました。今後、ポリオレフィン素材においても環境に配慮した高機能なフィルム製品のラインアップを拡充し、グローバル市場に展開することで、循環型経済の実現に貢献していきます。
OPPバリアフィルム「DP065」の特長
- | 高いバリア性 : 水蒸気透過度 2g/㎡d、酸素透過度 2cc/㎡d・atm |
- | 優れた加工適性(印刷、ラミネート、製袋適性等) : ベースフィルムとして専用OPP開発 |
- | 安全性 : FDA、EU規則適合品 |
- | 非塩素系材料の使用 : リサイクルや焼却時、塩素系ガスの発生無し |
以上
本件に関するお問い合わせ先
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東洋紡株式会社
サステナビリティ推進部 広報グループ
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