東洋紡エンジニアリング(株)設計・施工の植物工場で業界最大サイズ ※1 の野菜の通年安定生産を実現
(東洋紡エンジニアリング株式会社)
東洋紡エンジニアリング株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:丸谷充、以下「当社」)が設計・施工する完全閉鎖型植物工場※2において、1年以上にわたり、業界最大サイズ※1となるフリルレタスやグリーンリーフを安定的に生産することに成功しました。
完全閉鎖型植物工場(福井県小浜市)の外観
業界最大サイズ※1のフリルレタスの栽培の様子
完全閉鎖型植物工場は、天候に左右されずに野菜を栽培できることや、害虫がいないため農薬を使用せずに済むことから、近年軒数が増加しています。当社は2011年に植物工場の事業に参入し、2018年には、初期投資コストを従来の半分に抑えつつ単位面積当たりの生産性を倍にした工場を設計・施工する※3など、国内外で14カ所の設計・施工の実績があります。
これまで培ったノウハウを活用した、温度や光量などの栽培環境を最適な状態に保つ技術により、このほど、当社が設計・施工した3カ所の植物工場において、1年以上にわたり、一般的な品種の約2倍となる1株あたり平均200グラムのフリルレタスや、約3倍の平均300グラムのグリーンリーフを、安定した品質を維持して生産することに成功しました。サイズの大きい野菜は、「巣ごもり需要」によりカット野菜など加工済み食品の消費量が増加する中、葉が肉厚で加工に適していることから、需要が拡大しています。また、サイズの大きい野菜の安定生産により、単位面積当たりの収穫量が増加し、播種や収穫など人手を要する作業の回数が単位収穫量当たりで減少するため、従来よりも植物工場のコストパフォーマンスが向上します。
当社は今後、より多品種の野菜の安定栽培を実現する環境制御技術の開発を進めます。また、工場の大規模化や生産設備の自動化、東洋紡グループの水処理技術を生かした水資源の有効活用を推進するなど、コストパフォーマンスに優れた植物工場の事業をさらに発展させることで、市場のニーズに応えてまいります。
※1: | 2021年6月22日現在、当社調べ |
※2: | 空調制御などにより環境をコントロールしながら栽培ができる室内型の植物工場 |
※3: | 2018年3月5日付 東洋紡株式会社 ニュースリリースの通り |
バーチャル工場見学動画の公開について
新型コロナウイルス感染症の影響で通常の工場見学の実施が難しいことから、6月22日に、当社ウェブサイトにおいて、完全閉鎖型植物工場のバーチャル工場見学の動画を公開しました。
URL: http://www.toyobo-eng.co.jp/lp/
以上
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