JR九州の西九州新幹線「かもめ」自由席の座面に三次元網状繊維構造体「ブレスエアー®」が採用
当社の三次元網状繊維構造体「ブレスエアー®」が、2022年9月23日よりJR九州(九州旅客鉄道株式会社、本社:福岡県福岡市、代表取締役社長執行役員:古宮洋二)が運行開始する西九州新幹線「かもめ」の自由席車両全シートの座面に採用されました。
(JR九州提供) |
西九州新幹線 「かもめ」自由席車両 (JR九州提供) |
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「ブレスエアー®」は、当社の熱可塑性※1ポリエステル系エラストマーを繊維状にして立体的に接合した三次元網状繊維構造体です。軽量・高反発で耐久性や通気性に優れることから、ウレタンフォームに替わるクッション材として、1996年の上市以来、一般および業務用の寝具はもとより、鉄道車両やオートバイのシートなど幅広い用途で採用されてきました。
自動車部品にも用いられる熱可塑性エラストマー「ペルプレン®」を原料とする「ブレスエアー®」は、JIS L 4500 耐久性区分の最高位レベルである「D1クラス」を実現するなど耐久性や耐熱性に優れており、これまで、JR東海の東海道新幹線「N700S」、JR西日本の特急「サンダーバード」や「はるか」をはじめ、数多くの鉄道車両シート座面に採用されてきました。また、「ブレスエアー®」は熱可塑性エラストマーを原料としていることからマテリアルリサイクルが可能。当社は、製造工程で発生する端材や規格外品を回収し、「ブレスエアー®」の原料として再利用するリサイクル技術を確立するなど、プラスチックの排出量の削減にも取り組んでいます※2。豊富な採用実績に加え、こうした環境適合性に優れた点などが評価され、このたび西九州新幹線「かもめ」に採用されるに至りました。
西九州新幹線「かもめ」は、長崎駅と武雄温泉駅(佐賀県)を結ぶ新しい新幹線です。博多~長崎間は武雄温泉駅で在来線特急「リレーかもめ」と対面乗換を行うことで、博多~長崎間の最速の所要時間は現行よりも最大30分短縮され、1時間20分に。福岡地区、さらには中国・関西地区から西九州地区へアクセスする際の利便性向上が期待されます。
当社は今後も、「ブレスエアー®」が持つ優れた製品特長を訴求することにより、寝具や鉄道車両シート向けの採用拡大を目指すとともに、新たな用途展開にも積極的に努めていきます。
※1: | 所定の温度の熱が加わると液状化して流動し、再び冷やすと固まる性質のこと。 |
※2: | 当社は、「ブレスエアー®」の使用済み製品のリサイクルについて実用化を目指して研究・開発を進めています。 |
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