使用済み工程用フィルムのリサイクルスキームを構築、
国内初※1、リサイクル原料使用比率100%の工業用フィルム「レナシャイン®」を新開発 ~“Film to Film”の資源循環型リサイクルの早期実現を目指す~
国内初※1、リサイクル原料使用比率100%の工業用フィルム「レナシャイン®」を新開発 ~“Film to Film”の資源循環型リサイクルの早期実現を目指す~
当社はこのほど、当社が製造・販売し顧客が使用済みの工程用ポリエステルフィルムを有価で回収し、フィルム原料として再資源化する“Film to Film”の資源循環型リサイクルスキームを構築しました。さらに、回収した使用済みフィルムを含むリサイクル原料を100%使用しながら、当社従来品のポリエステルフィルム「コスモシャイン®」並みの性能※2を実現した、循環型透明フィルム「レナシャイン®」を新たに開発しました。「レナシャイン®」は、ポストコンシューマリサイクル材※3とプレコンシューマリサイクル材※4等を再利用したリサイクル原料の使用比率100%を実現した国内初※1の工業用フィルムです。
リサイクル原料100%を達成した「レナシャイン®」
「レナシャイン®」のリサイクルフロー図
当社は長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」において、2030年までにフィルム製品のグリーン化※5率60%の達成を目標に掲げています。これまで、ペットボトル由来のリサイクル樹脂を80%以上使用した包装フィルム「サイクルクリーン®」や工業用フィルム「リシャイン®」など、リサイクル原料の利用促進に寄与するさまざまな環境配慮型製品を上市してきました。また、近年の環境意識の高まりを受け、使用済みとなった当社のセラミックコンデンサ用離型フィルムや、ポリエステル系合成紙「カミシャインNEO®」製ラベル台紙の再利用に取り組むなど、水平リサイクルの推進に注力しています。
このたび構築した“Film to Film”の資源循環型リサイクルスキームでは、まず、従来は使用後に産業廃棄物として処理されていた「コスモシャイン®」を顧客から有価で購入・回収。次に、回収した「コスモシャイン®」を独自の方法で洗浄・ペレット化します。このペレットに加えて、製造工程から出るフィルム屑などを再資源化したリサイクル原料を100%使用して「レナシャイン®」を製造します。「レナシャイン®」では、バージン原料100%由来の「コスモシャイン®」並みの性能を実現するため、当社が長年培った原料技術や製膜技術を活用するとともに、使用済み製品の選定から回収・洗浄・ペレット化といった再資源化まで当社独自のスキームを構築しました。今後、このスキームを応用することで、他のフィルム製品でも水平リサイクルの更なる拡大を図ります。
「レナシャイン®」は、透明性や接着性において「コスモシャイン®」並みの性能を持ち、ラベルなどの包装材や電子機器部材、光学フィルムにおいての活用が期待できるほか、ニーズに合わせて幅広い用途向けに展開が可能です。今後、実証実験などを通じてこの資源循環型リサイクルスキームの早期運用開始を目指すとともに、製品ライフサイクルにおける環境負荷低減に貢献する「レナシャイン®」を積極的に展開することで、石油由来原料の使用量と廃棄物の削減に寄与する“Film to Film”の資源循環型リサイクルを実現できるよう努めてまいります。
尚、当社は10月29日(火)~31日(木)まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催の「第4回 サステナブルマテリアル展-SUSMA-」に出展し、資源循環型リサイクルスキームの紹介や「レナシャイン®」の展示を通じて、環境負荷低減への貢献性などについて訴求いたします。
「第4回 サステナブルマテリアル展」の概要
・会期 | : | 10月29日(火)~31日(木) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了) |
・会場 | : | 幕張メッセ(「高機能素材Week」内) |
・ブース番号 | : | 46-26 |
※1: | 2024年10月28日時点、当社調べ |
※2: | 透明性や平滑性など |
※3: | 顧客が製品使用後に資源として回収し、再利用した素材のこと |
※4: | 製品の製造工程で生まれたフィルム屑などを回収し、リサイクル用に加工処理した素材のこと |
※5: | バイオマス・リサイクル原料の使用促進、減容化、モノマテリアル化 |
以上
本件に関するお問い合わせ先
東洋紡株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
TEL 06-6348-4210
MAIL pr_g@toyobo.jp
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注意事項
本ホームページに記載されている業績見通しならびに事業計画は、各資料発表時点において弊社の経営方針にのっとり入手可能な情報および弊社が合理的であると判断した一定の前提に基づいて作成したものです。したがって、顧客の設備投資の動向、為替相場の動向など、様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている見通しとは、異なる結果となり得ることをご承知おきください。