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    ~サプライチェーンにおけるGHG排出データの活用促進に寄与~

当社フィルム製品の温室効果ガス(GHG)排出原単位をウェブサイト上で公開
~サプライチェーンにおけるGHG排出データの活用促進に寄与~

2025年4月25日 製品・展示会

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 当社は、2025年3月に、サプライチェーンにおける温室効果ガス(Green House Gas:GHG)排出データの活用促進に寄与することを目的として、フィルム製品の重量当たりのGHG排出量(以下、「GHG排出原単位」)をウェブサイト上で公開しましたので、お知らせいたします。

 

 地球規模の課題である気候変動への対策として、世界全体でGHG排出量の削減に向けた取り組みが進む中、近年では、自社の事業活動領域でのGHG排出量(Scope1,2※1)だけでなく、サプライチェーン全体でのGHG排出量(Scope3※1)の削減が国際的な焦点となっています。サプライチェーン全体のGHG排出量の算定は、優先的な排出源の特定や、事業者同士の連携による環境負荷削減施策の取り組みにとって重要である一方で、算定対象が広範囲に及ぶことからデータ収集の負担が大きいことなどの課題が挙げられています。

 

 これを受けて当社は、サプライチェーンにおけるGHG排出データの活用促進に寄与することを目的として、当社が製造販売する包装用フィルム製品ならびに工業用フィルム製品の汎用銘柄(詳細下記)について、このほどGHG排出原単位データを当社のウェブサイト上で公開しました。また、算定に使用した「製品別のカーボンフットプリント(CFP)算定ルール」についても要望に応じて開示することとし、算定者が異なっていても算定結果について比較主張が可能となるよう配慮しました。今後も同業各社やサプライチェーンにおける関係各社の意見を幅広く取り入れることで算定ルールの改善に努め、透明性の高いルールに基づいたGHG排出量の算定促進に努めます。

 

 当社グループでは、地球温暖化・気候変動を事業活動の継続に関わる大きなリスクの一つと認識し、2050年度までにGHG排出量をネットゼロ(実質ゼロ)とする「カーボンニュートラルの実現」を目標に掲げています。今後、開示したフィルム製品のGHG排出原単位データを積極的に活用いただくことや、各社の意見を反映することで開示データの透明性を向上させることを通じて、サプライチェーン全体におけるGHG排出量の削減に寄与できるよう努めてまいります。

 

■開示対象の汎用フィルム銘柄

取り扱い部門 銘柄
パッケージング事業総括部 パイレン®OT P2161
パイレン®CT P1128
リックス® L4102
東洋紡エステル® E5100
スペースクリーン® SC839
ハーデン® N1100
エコシアール® VE100
VE707
工業フイルム事業総括部 東洋紡エステル® E5100
G2000
コスモシャイン® A4360
コスモシャインSRF® TA044
クリスパー® K2323
K2411
東洋紡エステル® U292W
カミシャイン® KS100

 汎用銘柄について下記URLにて公開しておりますが、お客さまに採用いただいている個別の銘柄につきましては、別途お問い合わせをいただけますようお願い申し上げます。

■ GHG排出原単位の算定の前提

  • ISO 14040:2006、ISO 14044:2006準拠
  • システム境界はCradle to Gate※2
  • 2023/4~2024/3までの実績値および二次データベースとしてAIST-IDEA v3.4を使用
  • 算定は「一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)」認定LCAエキスパートが実施
  • 算定結果はいずれも、一次データ比率(PDS)は50%以上、データ信頼性(DQR)は1.6以下(WBCSD Pathfinder Framework Version2.0に従って計算)

 製品別のCFP算定ルールについてはご要望に応じて開示いたしますので、下記の「GHG排出原単位、算定ルール等のお問い合わせ先」までお問い合わせください。

■GHG排出原単位公開・ウェブサイトURL

 https://www.toyobo.co.jp/seihin/film/ghg.pdf

※1: Scope1:事業者自らによる直接排出
Scope2:他社から供給された電気・熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出。15のカテゴリに区分される。具体的には、カテゴリ1の購入した製品やサービスに関連する活動(製造など)や、カテゴリ11の販売した製品の使用に伴う温室効果ガスの排出などがある。
※2: 原材料調達、⽣産、流通、販売、使⽤・維持管理、廃棄・リサイクルで構成されるライフサイクルステージのうち、原材料調達から⽣産までを指す。

以上

本件に関するお問い合わせ先

<報道機関のお問合せ先>

東洋紡株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
TEL 06-6348-4210
MAIL pr_g@toyobo.jp

<GHG排出原単位、算定ルール等のお問い合わせ先>

東洋紡株式会社 フイルム本部
https://krs.bz/toyobo/m/film_ghg_inquiry

※掲載されている情報は、発表日現在のものです。その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

注意事項

本ホームページに記載されている業績見通しならびに事業計画は、各資料発表時点において弊社の経営方針にのっとり入手可能な情報および弊社が合理的であると判断した一定の前提に基づいて作成したものです。したがって、顧客の設備投資の動向、為替相場の動向など、様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている見通しとは、異なる結果となり得ることをご承知おきください。