2025年度 日本レオロジー学会「論文賞」を初受賞
当社コーポレート研究所の板倉大輔氏が、このほど、2025年度 日本レオロジー学会「論文賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。当社の研究者が同賞を受賞するのは、今回が初めてです。

受賞の様子(左:日本レオロジー学会会長 鈴木氏、右:当社 板倉氏)
日本レオロジー学会「論文賞」とは、同学会誌に掲載されたレオロジー※1に関する論文の中から、特に優れた論文の著者に対して授与されるものです。
このほど受賞対象となった論文は、自動車などの軽量化用途などに用いられる積層構造を有する繊維強化樹脂材料を対象として、圧縮成形時の材料の流れ方をコンピューター上で表現する手法を提案したものです。論文では、内部構造に起因する材料の流れやすさの違いを整理することで、一般的な流体解析ソフトにも取り入れやすい形でモデル化しました。この手法により、圧縮成形時に金型内で見られる特徴的な材料の流れ方を特別な仮定に頼りすぎることなく表現できる可能性が示されました。また、複合材料の成形現象が事前に予測しやすくなるため、今後、効率の良い材料開発および成形条件の検討への応用が期待できます。
当社は、レオロジーをはじめとする材料基礎研究を強みの一つとして、研究成果の社会実装を進めています。今後も、シミュレーション技術を含む研究成果を活用して複合材料の成形検討を効率化し、顧客にとって扱いやすい材料設計の実現や試作回数の削減、材料ロスの低減を通じて、次世代材料の普及拡大と環境負荷の低減に貢献してまいります。
■受賞論文※2
Itakura D, Furuichi K, Hyakusai A, Matsuo T,
“Modeling Compression Flow for In-Plane Isotropic Laminated Materials Using Anisotropy-Based Effective Shear Viscosity”, Nihon Reoroji Gakkaishi (J Soc Rheol Jpn), 52, 241 (2024).
https://doi.org/10.1678/rheology.52.241
※1 | :レオロジーとは、物質の流動と変形を取り扱う近代科学の一分野です。 |
※2 | :本論文における研究は、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所在地:東京都三鷹市、所長:平田宏一)および東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:福井以知郎)と共同で実施されたものです。 |
以上
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