• トップ
  • ニュースリリース
  • ~食品ロス低減と、オレフィン系包装材のモノマテリアル化に貢献~透明蒸着OPPフィルムの新製品「エコシアール® VP001」を開発

~食品ロス低減と、オレフィン系包装材のモノマテリアル化に貢献~透明蒸着OPPフィルムの新製品「エコシアール® VP001」を開発

2022年9月5日 製品・展示会

このニュースをPDFで表示 ( 623KB )

 当社は、バリア性能に優れた透明蒸着フィルム「エコシアール®」シリーズとして初めてオレフィン系※1素材を使用した、二軸延伸ポリプロピレン(以下「OPP」)フィルム「エコシアール® VP001」を開発しました。2022年末よりサンプルを出荷し、2023年度上期中に販売を開始する予定です。

 環境意識が世界的にますます高まる中、食品をはじめとする包装材の分野において、食品ロスを低減する機能を持つ製品やリサイクル性に優れた製品など、環境に配慮した製品の需要が増しています。一方、耐熱性や加工適性などさまざまな性能が要求される食品包装材は、異なる特長を持った複数の素材を貼り合わせて設計されることが一般的であり、それらを分離するのが困難であるためリサイクルしにくいという課題があります。

 新製品「エコシアール® VP001」は、当社が新たに開発した専用の高耐熱OPPフィルムに独自の蒸着加工を施した包装用ハイバリアフィルムです。酸素ガスや水蒸気に対する高いバリア性能を保有しており、食品の鮮度を維持したり、消費・賞味期限を延長することができるなど、食品ロスの低減に貢献します。また、これまでOPPフィルムでは困難とされてきた高い耐熱性とバリア性の両立を実現しました。今後、熱殺菌処理を必要とする用途において、他素材のフィルムからの置き換えを促進し、オレフィン系素材のみで構成される単一素材構成(モノマテリアル)の包装材の実現に向けた提案を進めます。

 当社はこれまでも、モノマテリアル化に適した製品として、ポリプロピレン素材では乾物用途向けのバリアOPPフィルム「DP065」※2を、ポリエステル素材ではヒートシール性を有する「オリエステル®」を展開しています。今後も環境に配慮した高機能なフィルム製品ラインナップを拡充し、循環型経済の実現に貢献していきます。

※1: ポリプロピレン、ポリエチレンなどを代表とする、炭素間に二重結合を一つもつ化合物を単量体(モノマー)とする高分子化合物の総称
※2: 2021年2月1日付 当社ニュースリリース 「OPPバリアフィルムの新製品を開発~包装材のモノマテリアル化を実現し、プラスチックのリサイクルを促進~」
https://www.toyobo.co.jp/news/2021/release_1076.html

 

「エコシアール® VP001」について

「エコシアール® VP001」

「エコシアール® VP001」

(構成模式図)

構成模式図

(特長)

- 透明蒸着層による優れたガスバリア性
- 熱殺菌処理耐性
- 安全性: 国PL適合、厚生省告示第370号適合
- 加工適性(ラミネート性、製袋適性など)の向上
- ベースフィルム: 専用の高耐熱OPPフィルムを開発
- 非塩素系材料の使用: リサイクルや焼却時に塩素系ガスの発生無し

 

以上

本件に関するお問い合わせ先

<リリースに関するお問い合わせ先>
東洋紡株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

TEL06-6348-4210
FAX06-6348-3443

MAILpr_g@toyobo.jp

※掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

注意事項

本ホームページに記載されている業績見通しならびに事業計画は、各資料発表時点において弊社の経営方針にのっとり入手可能な情報および弊社が合理的であると判断した一定の前提に基づいて作成したものです。したがって、顧客の設備投資の動向、為替相場の動向など、様々な要因の変化により、実際の業績は記述されている見通しとは、異なる結果となり得ることをご承知おきください。